
丸い地球を平面で表わす世界地図にはある程度の歪みが生じてしまう。そのため実際の国の大きさは思ってたのと違うなんて驚きもあったりする。
そんな脳内イメージのアップデートに役立つのが本当の国の大きさ比較サイト「The True Size Of ...」だ。より正確な国のサイズ比べで視覚的な先入観をリセットしてみよう。
高緯度ほど拡大するメルカトル図法 よくある世界地図は、1569年にフランスの地理学者ゲラルドゥス・メルカトルによるメルカトル図法で描かれたもので高緯度ほど拡大する短所がある。
そのため実際の面積よりも広く見える国があるのはみんなも知ってるとおりだが、なんだかんだで見たままのイメージが定着している感じだ。
こちらの「The True Size Of ...」は、比べたい国をまるごと動かせるだけでなく、メルカトル図法の歪みに合わせて面積も変わるようになっている。
その仕組みで認識のズレをあらためて実感できる興味深いマップ比較サイトだ。「The True Size Of ...」で国を動かし面積チェック さっそく上のリンク(https://thetruesize.com/)を開くと、メルカトル図法の世界地図、中央に小さな説明ウインドウ(右上Xで閉じる)、左に検索欄が現れる。
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なおスマホ版にはないがPC版の説明ウインドウには動画があり、使いかたをざっと見れるようになっている。
いずれにしても操作は簡単。検索欄に英語で(入力候補付き)japanと入れると…
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中心に日本が青く表示されオブジェクト化する。これで好きな位置に移動できるぞ。
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色は自動表示だが、国をクリックすると別な色に変えられる。
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また国に触れるたびに国旗や面積などのデータも表示される。日本とスカンジナビア半島の長さはほぼ同じ そこでスカンジナビア半島に重ねるとこんな感じ。
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歪みに合わせて日本も拡大するので、広いイメージのスカンジナビア半島が日本の長さとそんなに変わらないことがわかる。
なお検索したオブジェクトと左下のコンパス(方位マーク)の向きと色は連動している。コンパスを回すように動かすることでオブジェクトも回転する。
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さらに国を追加して比較したいときは検索欄に入力すればオブジェクトが増え、検索欄の下にあるClear Mapをクリックで検索したオブジェクトを一度に消せる(PCのみ)
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ロシアやグリーンランドも。いろいろな国の大きさ比較 これらの機能をロシアの国土で試してみると、広大なイメージのロシアも…
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南米大陸とあまり変わらないことがわかる。
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南米がやたら大きいのか、ロシアが意外と小さいと思うかは人それぞれだが、従来のサイズ感とは異なる印象。
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一方、北極圏にある世界最大の島、グリーンランドはインドと同じくらい。
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また初期画面ではアフリカ大陸に3つの国が重なっている。オレンジがアメリカ、黄色はインド、水色が中国だ。
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なんとアフリカ大陸が3国を合わせたよりもまだ広そう!と愕然とするばかり。アフリカ大陸ってそんなに大きいの!?って印象。
ツイッター公式アカウントの動画デモ
南米大陸にヨーロッパの国を重ねて大きさに驚くユーザーも。Checkout https://t.co/waU0hD2qrG #mapProjection pic.twitter.com/sB0iVqcKwq
— The True Size (@thetruesize) August 4, 2017
メルカトル図法の歪みを計算に入れ、現実の世界の大きさを示す「The True Size Of ...」の制作者ジエームス・タルマツジさんとデイモン・マニースさんは、このサイトを学校の教材にして欲しいと語っているそう。Rozloha evropskych zemi, kdyby ležely v Jižni Americe. Zkus si tež na @thetruesize https://t.co/tsi2P4lGKb pic.twitter.com/L7a03DFykj
— michal špina ️ (@michalspina) August 25, 2017
これまでの国の大きさのイメージがガラッと変わる楽しいサイト。パズル感覚でいろんな国を組み合わせても面白そう。マップ愛好家にもおすすめだよ。
References:thetruesizeなど /written by D/ edited by parumo
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