
映像には、穴からもくもくとガスが放出される様子が映像に捉えられているが、その原因は、北極圏の永久凍土の上層から、爆発的にガスが放出された結果できたと考えられている。
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'Gate to Hell': Enormous 100ft-wide sinkhole opens near ski resortスキー場の近くに巨大な陥没穴が出現 西シベリア北部ケメロヴォ地域には、毎年春になると有名な水着スキー大会が開催される人気スキー場だ。その近くにはシェレケシュ鉱山がある。
その鉱山付近で地面が陥没し、幅が約30mにもなる巨大な陥没穴が出現した。
空撮動画では、道路や集落のすぐそばで形成された巨大な陥没穴から、もくもくとメタンガスが放出されている様子が捉えられている。
崩落の恐れがあるとして4軒の家が避難 陥没穴付近にある1軒の家は、ほとんど飲み込まれそうになったが、寸でのところで危機を免れたた。だが、今後の危険性があるとして付近4軒の住民たちは、避難を余儀なくされたそうだ。WATCH: #BNNRussia Reports
— Gurbaksh Singh Chahal (@gchahal) December 14, 2022
The #Sheregesh mine in #Siberia's #Kemerovo region, near a popular ski resort, has opened up a massive 100-foot-wide 'Gate to Hell' sinkhole.
Residents of four homes had previously been evacuated from the site due to fears of a collapse. pic.twitter.com/ElTM319ZbJ
タシュタゴル地区行政は声明で、「道路や家屋に被害はなかったが、この地域に近づく幹線道路は封鎖され、バスの運行は停止された」と述べており、鉱山での作業も中断されているという。
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“原因は永久凍土の上層部からのガス放出 スコルコヴォ科学技術研究所石油科学工学センターの主任研究員エフゲニー・チュビリン氏は、この陥没の原因を「北極圏の永久凍土の上層部から爆発的にガスが放出された結果によるもの」と推測しているようだ。
陥没穴の形成は、永久凍土の圧力下で、主にメタンガスの局所的な蓄積によって行われます。その蓄積は、地面の氷の下の地平線に形成される特徴的な空洞で発生します。近年、シベリアに広がる永久凍土では、陥没穴が多数出現しており、その多くは巨大なもので、北極圏のギダン半島の陥没穴は幅約198mにもなるそうだ。
その後、空洞で飽和したガスの濃度が高まり、その結果圧力が発生します。地表の下で圧力が高まると、その上の地面がうねり始めます。やがて地面が崩れ、ガスの爆発的な放出が起こるのです。
専門家は、気候変動の影響によるものとみており、気温の上昇によって永久凍土が解けてガスの圧力に耐えられなくなり、爆発することが確認されている。
温暖化は、永久凍土上層部の温度の上昇を引き起こし、過剰なガス圧を排出する状況を生み出すため、今後もこのような陥没穴が増えていくでしょう。(チュビリン氏)ちなみに、地区政府とこの鉱山を所有している製鉄大手企業「EVRAZ」は、将来的に穴を埋めるつもりだと発表している。
References:Enormous 100ft-wide sinkhole opens up near Russian ski resort at mine/ written by Scarlet / edited by / parumo
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