ピエロの宿命?マクドナルドからドナルドが消えた理由
 世界大手のファストフードチェーン「マクドナルド」は、ゴールデンアーチとともにさまざまなキャラクターが商品のアイコンとなってきた。

 特に、ドナルド(海外ではロナルドと呼ばれている)はマクドナルドのマスコットとして、多くの人々に親しまれてきたはずだが、近年、あの白塗り顔に真っ赤な髪のピエロの姿は見られなくなった。


 どうやら、2016年、ドナルドは事実上“引退”したらしい。いったいなぜなのか?その背景に迫ってみよう。

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The Real Reason McDonald's Got Rid Of Ronald McDonaldマクドナルドのマスコットキャラクター「ドナルド・マクドナルド」 マクドナルドのマスコットキャラ「ドナルド(海外ではロナルド)」が、日本のCMから姿を消したのは、実は2007年6月末以降のことだ。

 日本でドナルドの姿を見かけなくなってそんなに長い年月が経つのかと驚きだが、正式にマクドナルドの顔から引退したのは、2016年だという。

 一度見たら忘れないような強烈なドナルドの容貌は、非常に印象的だった。

 白塗りフェースに真っ赤な髪のドナルドは、外観同様陽気なピエロとしてマクドナルドの象徴的キャラクターに君臨した。


 しかし、その地位が揺れ出したのは、2010年以降だと言われている。

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アメリカの非営利団体が抗議 2010年にアメリカで起こったCAI(コーポレート・アカウンタビリティー・インターナショナル)による「反ドナルド運動」は、子供たちの人気者だったドナルドの人気を格下げするにはじゅうぶんだった。

 CAIは、消費者の権利や安全を守るため企業活動を監視する市民団体で、マクドナルドに対して「何十年にもわたり子供受けするキャラクターのドナルドを使って、子供に高カロリー食の需要をあおり、健康被害を与えてきた。ドナルドの起用を中止しろ」と抗議したのだ。

 これに対し、マクドナルドは反論したが、最終的には広告戦略を変えたことで、ドナルドの公な出番が減った。

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キラー・クラウン出現でドナルドの印象ガタ落ちに? さらに2016年には、アメリカやイギリスで「キラー・クラウン」と呼ばれる不気味なピエロ事件が相次いで発生した。


 2016年、不気味なピエロの格好で人を脅かすという悪質ないたずらが多発するようになったのだ。

 発祥地はアメリカで、「ピエロの格好をした人物に、子供が後をつけられた」というような通報が警察に相次いだ。

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 不気味なピエロに市民が脅かされるという事案は、その後イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、オランダなどでも報じられた。

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 通報されたほとんどは、怖がらせるための悪ふざけだったようだが、なかには犯罪行為も含まれていたという。

 こうした状況を配慮したマクドナルド側は、ドナルドの地域イベント参加を中止し、広告から取り下げることをウェブサイトで発表した。

 アメリカをはじめとしてイギリスや各地でピエロのドナルドの印象は悪くなり、以降ドナルドの姿を見る機会は激減した。


 だが、アメリカでは1年に1度のMacy’s Thanksginving Dayのパレードのみ、ドナルドを参加させていて、ドナルドの巨大バルーンも2019年までイベントで披露されていたそうだ。

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Macy’s Thanksgiving Day Parade 2019: Wind Rips Ronald McDonald Balloonドナルドのように消えたキャラクターたち ドナルドがマクドナルドの顔として世界に初めて登場したのは、1963年のこと。

 それから、マクドナルドはドナルドを筆頭にいろんなキャラクターを登場させ、子供たちの人気を集めてきた。

 ビッグマックポリスやハンバーグラー、グリマス、バーディーなど、懐かしく思う人もいることだろう。[画像を見る]  ちなみに、イギリスのマクドナルドはドナルドの引退はあくまでも表向きであることを示すかのように、このような声明を発表している。
残念ながらロナルド(ドナルド)・マクドナルドはマクドナルドのイギリスの広告に登場しなくなりましたが、彼はまだ私たちのために忙しく働いています。


私たちのエキサイティングな新しい活動のいくつかを宣伝するために国を行き来し、レストランを訪れて、誰もが食事を楽しんでいることを確認しています。
 引退宣言したのに復活する有名人は、確かにいる。

 もしかしたら何年か先に、ひょっこりとドナルドがCMに帰ってくるなんてこともあるかもしれないし、ないのかもしれない。

References:People are only just realising 'disturbing' reason Ronald McDonald was sidelined/ written by Scarlet / edited by parumo

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