
イタリアで、そこはかとなくスタイリッシュなリハビリ用電動アシストスーツがデビュー。まんまSFで見るやつみたいでかっこいいぞ。
先日イタリア・ミラノにて、国産の科学技術で生まれた新しい下肢用の外骨格スーツ「Twin(ツイン)」が大々的にお披露目された。
開発10年でついに誕生したTwin は、歩くのが難しい人はもちろん、まったく歩けない人にも歩行をうながし、立つ動作や座る動作までアシストしてくれる。
主な目的は生活の質の向上だが、自力歩行の可能性まで期待できるという。
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TWIN 2イタリアで歩行をうながす新しい下肢用外骨格スーツが誕生 人間の動きを強化して拡張するパワードスーツ、いわゆる外骨格タイプの強化スーツは、今や軍用にとどまらず、日本でも体の負担を軽減する装置として作業現場や医療現場で役立っている。
そんな中、先日イタリア・ミラノにて、新しい下肢用外骨格スーツ「Twin(ツイン)」がお披露目された。
医療用というとわりと地味目な印象あるけど、こっちはさすがイタリアというか、配色といい形といいスタイリッシュでSFに出てきそうなデザインだ。
このスーツは、障害や怪我などで脚の運動能力に低下がみられる人や、まひで歩けない人の生活の質や移動性を向上させる目的のもと開発された。
下肢に装着すると、膝関節と股関節それぞれにあるモーターを通じて歩行がうながされる。モーターはバッテリー駆動。1時間の充電で最長4時間使用できる。
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設計者によると、従来の下肢用外骨格スーツと違う Twin の特長は2つある。
1つは、スチールではなくアルミニウム合金を採用するなど、軽量な素材でできていること。
対応サイズは幅広く、装着の際にさまざまなサイズの足や足首のサポートが可能。外骨格の長さも可変で、太ももとすねの側面にある伸縮型の連結部分で調整できる。
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image credit:Istituto Italiano di Tecnologia
動画を見た感じでは、本体の一番下の先端が自転車のペダルのようになっていて、シューズの底と一体化してるようだ。ユーザーはそのペダルに体重を乗せるようにしてシューズを履いて歩くもよう。運動機能に合わせて選ぶ 3つのモード Twin には 以下の 3つの動作モードがあり、ユーザーの運動機能に合わせて切り替えられる。
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開発に着手したのは2013年。それから10年かけ、ようやく製品化にこぎつけた。
その長い年月や国産の科学技術を投じたこともあってか、お披露目の会場はなんとミラノの科学技術博物館で、記者会見を開くほどの力の入れようだったそう。
今まで自分の足で歩くのが難しくてあきらめていた人も、こうしたアシストスーツでまた歩くことができ、その刺激による運動機能の向上も期待できる。
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生産はこれから。先端技術に前向きなイタリア 本格的な生産はこれからで、値段などの詳細もまだ不明だが、医療福祉に向けた先端技術の生産や導入に前向きなイタリアの今が伝わってくる。
イタリアのモノづくりといえば、昔ながらというか、伝統技術の職人技みたいなイメージだったけど、考えたら高級スポーツカーとかあるもんね。
芸術やファッションの街といわれてきたミラノにも、いろんな形で創造的な新技術が積極的に取り入れられていきそうだ。
References:newatlas / goodnewsnetwork / youtubeなど /written by D/ edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
先日イタリア・ミラノにて、国産の科学技術で生まれた新しい下肢用の外骨格スーツ「Twin(ツイン)」が大々的にお披露目された。
開発10年でついに誕生したTwin は、歩くのが難しい人はもちろん、まったく歩けない人にも歩行をうながし、立つ動作や座る動作までアシストしてくれる。
主な目的は生活の質の向上だが、自力歩行の可能性まで期待できるという。
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TWIN 2イタリアで歩行をうながす新しい下肢用外骨格スーツが誕生 人間の動きを強化して拡張するパワードスーツ、いわゆる外骨格タイプの強化スーツは、今や軍用にとどまらず、日本でも体の負担を軽減する装置として作業現場や医療現場で役立っている。
そんな中、先日イタリア・ミラノにて、新しい下肢用外骨格スーツ「Twin(ツイン)」がお披露目された。
医療用というとわりと地味目な印象あるけど、こっちはさすがイタリアというか、配色といい形といいスタイリッシュでSFに出てきそうなデザインだ。
このスーツは、障害や怪我などで脚の運動能力に低下がみられる人や、まひで歩けない人の生活の質や移動性を向上させる目的のもと開発された。
下肢に装着すると、膝関節と股関節それぞれにあるモーターを通じて歩行がうながされる。モーターはバッテリー駆動。1時間の充電で最長4時間使用できる。
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設計者によると、従来の下肢用外骨格スーツと違う Twin の特長は2つある。
1つは、スチールではなくアルミニウム合金を採用するなど、軽量な素材でできていること。
2つめは 組み立て可能なモジュール設計で、輸送やアップグレードの際も部品を取り外して対応できる点だ。
対応サイズは幅広く、装着の際にさまざまなサイズの足や足首のサポートが可能。外骨格の長さも可変で、太ももとすねの側面にある伸縮型の連結部分で調整できる。
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image credit:Istituto Italiano di Tecnologia
動画を見た感じでは、本体の一番下の先端が自転車のペダルのようになっていて、シューズの底と一体化してるようだ。ユーザーはそのペダルに体重を乗せるようにしてシューズを履いて歩くもよう。運動機能に合わせて選ぶ 3つのモード Twin には 以下の 3つの動作モードがあり、ユーザーの運動機能に合わせて切り替えられる。
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ウォーク モード:まひなど全く歩けない患者用
外骨格がユーザーの脚を動かし、座位や立位まで補助する。ただし他のメーカーの製品同様、現時点ではバランス維持に松葉杖を使用する。
再訓練 モード:下肢の運動機能がある程度残っている患者用
可能な限り自立歩行を優先するが、必要に応じて調整可能な補助を行う。原理的には、電動自転車と同様で、足のペダルの動きを検知して補助が作動する。このモードではあらかじめ設定されている最適な足の運びに沿ってガイドする。
TwinCare モード:片脚のみが動かせない患者用操作については、3つのモードすべてにおいて、理学療法士またはユーザー自身が ワイヤレスリンクした Android タブレットで行う。操作画面では歩幅や各タイプ、歩行速度などを含む歩行パラメータが調整できる。開発に10年かかって完成したイタリア製のアシストスーツ Twin が公開されたのは今年2月20日のこと。開発に携わったイタリア技術研究所とイタリア国立労働災害保険研究所の科学者により、試作品がお披露目された。
このモードでは、動かせない片脚の動きを促進するため、健康な片脚の動きと一致させる。
開発に着手したのは2013年。それから10年かけ、ようやく製品化にこぎつけた。
その長い年月や国産の科学技術を投じたこともあってか、お披露目の会場はなんとミラノの科学技術博物館で、記者会見を開くほどの力の入れようだったそう。
今まで自分の足で歩くのが難しくてあきらめていた人も、こうしたアシストスーツでまた歩くことができ、その刺激による運動機能の向上も期待できる。
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生産はこれから。先端技術に前向きなイタリア 本格的な生産はこれからで、値段などの詳細もまだ不明だが、医療福祉に向けた先端技術の生産や導入に前向きなイタリアの今が伝わってくる。
イタリアのモノづくりといえば、昔ながらというか、伝統技術の職人技みたいなイメージだったけど、考えたら高級スポーツカーとかあるもんね。
芸術やファッションの街といわれてきたミラノにも、いろんな形で創造的な新技術が積極的に取り入れられていきそうだ。
References:newatlas / goodnewsnetwork / youtubeなど /written by D/ edited by parumo
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