イギリスに住む3歳の少女は、壁やソファやガラス、発泡スチロールや石膏など食べると体に危険なものをなんでも口に入れてしまうため、母親は片時も目が離せないという。
異食症を抱える3歳の少女 イギリス・ウェールズに住むウィンターちゃん(3歳)は、自閉症で異食症も抱えている。
2児の母親ステイシー・エイハーンさん(25歳)は、ウィンターちゃんが赤ちゃんだったとき、よく口に物を入れるのに気づいた。
だが、最初はそれが深刻なことだとは思っていなかったという。
ウィンターちゃんは生後13か月頃までは、話したり歩いたりといった通常の成長を見せていたが、あるとき"一夜にして "状況が変わったそうだ。
ウィンターは言葉を発しなくなり、異常な食習慣がエスカレートし始めたんです。食べ物ではないものを口に入れる頻度があまりにも多いことに気付き、これはおかしいと思ったステイシーさんは、新生児ヘルスケア職員に相談した。
後に何度か検査を受けたところ、ウィンターちゃんは自閉症と「異食症(ピカ)」と呼ばれる摂食障がいであることがわかった。
家中の危険なものを食べるのが止められない娘 自閉症で異食症と診断されたウィンターちゃんは、食べられない物を無性に食べたいという欲求が沸き上がるのを抑えることができない。My daughter eats plaster, foam, wool — what we’ve learned about her unusual condition https://t.co/pm21Edooto pic.twitter.com/J88qeBZVAv
— New York Post (@nypost) March 17, 2024
家の中でも壁の漆喰を食べたり、ソファの中に入っている分厚いスポンジを食べたり、ハイチェアの側面をかじったりすることを止めないそうだ。
さらには石膏、発泡スチロール、おもちゃの羊毛、植物、ろうそくの蝋、ガラスなど家中の危険なものをなんでも口に入れて食べようとする。
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異食症は自閉症の子供によく見られますが、ウィンターもそうです。感覚的なもので、異なる食感を欲しがるのだと思います。
重度の自閉症で、あまりしゃべらないし行動にも問題があるウィンターは、文字通り家中のものをむしゃむしゃと食べてしまうんです。
新品のソファでも中身を食べようとしたし、写真立てを8つぐらい壊してガラスの破片を食べようとしているところも見ました
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ステイシーさんは、ウィンターちゃんの症状の深刻さのために常に目を離すことができず、家の中でも厳戒態勢をとらなければならないという。
ウィンターは普通の食べ物にはうるさいのに、スポンジは座って食べるんです。自閉症が睡眠にも影響しているウィンターちゃんは、夜中2時ごろに目を覚まして自分が寝ているベビーベッドや毛布をかじることもあり、1歳の次女も抱えるステイシーさんにとっては気が休まることがない。
何をやっても、食べてはいけないものを食べるんです。
幸いなことに、私が注意深く監視しているので、娘が本当に怪我をしたことはありません。
年中無休で目を離さないフルタイムの仕事です。疲れるけど、今では習慣になりましたし、ウィンターのニーズも理解できるようになりました感覚遊びの時間を提供して嗜好欲求を紛らわす 現在、ステイシーさんは2人の娘をパートナーと育てている。
娘たちの父親は一緒には住んでいないが、ステイシーさんに協力してくれているそうだ。
"感覚遊びの時間 "を提供することが、ウィンターちゃんの嗜好欲求を紛らわすのに役立っていることを発見したというステイシーさんは、このように話している。
自閉症の子どもは、触ったり音を出したりする感覚的なものが好きなんです。
特に嘔吐症の人のために特別にデザインされた、噛んで食べられるネックレスを娘にも与えています。噛むと異なる感覚を味わえるので、娘は気に入っているようです。
形が違うパスタなども、触ったり遊んだりしながら食べます。
ウィンターにとって良いことではありませんが、ガラスでない限り、私がこの子から目を離しさえしなければ危険極まりないということはありません。
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ウィンターちゃんが診断を受けた病院の医師からは、自分たちにできることはあまりないと言われたそうだ。
しかし、エイハーンさんはウィンターちゃんがやがてこの状態から抜け出すことを願っている。
ちなみに、こどもだけでなく大人でも異食症は存在していて、その症候は精神疾患を持つ人の10%に見られるということだ。
References:Girl, 3, with rare condition can’t stop eating the walls, sofa and glass/ written by Scarlet / edited by parumo
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