助けて!赤ちゃんが息をしていない!タコベルのマネージャーが心肺蘇生法で赤ちゃんを救う
 アメリカのペンシルベニア州で、ファーストフードチェーンのタコベルのマネージャーが赤ちゃんの命を救うという出来事があった。

 その日、タコベルのドライブスルーを訪れたナターシャ・ロングさんは、連れていた息子の様子がおかしいのに気づき、パニックに陥った。


 助けを求めるナターシャさんのもとへ駆けつけたのは、ちょうど在勤していたタコベルのマネージャー、ベッキー・アルボーさん。彼女はすぐに赤ちゃんに対し、胸骨圧迫を行ったのだが……。

 

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Pennsylvania Taco Bell manager helps save baby who couldn't breathe「子供が息をしていない!」ドライブスルーに悲鳴が響いた 4月13日朝、ナターシャさんは生後11週の息子のマイルズくんを後部座席に乗せて、タコベルのリッチボロ店を訪れた。

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 ドライブスルーに進んだ時、ナターシャさんはマイルズくんの様子がおかしいのに気づいた。顔色が真っ青で、息をしていないように見える……?

 パニックになったナターシャさんは、後部座席からマイルズくんを抱き上げると、泣きながら大声で助けを呼んだ。
私はその時点で完全に頭の中が真っ白になってしまっていて、どうしたらいいかわからりませんでした。


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駆けつけたマネージャーが心肺蘇生法を行う 異変にすぐに気づいたのは、タコベルの店内にいたベッキーさんだった。事態を把握した彼女は、ヘッドセットを投げ捨てると、すぐに外に飛び出してナターシャさんに駆け寄った。
私はナターシャさんに赤ちゃんを渡すよう言い、すぐに胸骨圧迫を行いました。そして赤ちゃんは、再び呼吸を始めたんです。


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 実はベッキーさん自身、数年前に自分の娘が合併症を起こし、同じような状況に陥ったことがあった。その際、彼女は心肺蘇生を行って、何度も娘の命を救った経験があったのだ。
そのとき、ナターシャさんはパニック状態でした。私がナターシャさんを落ち着かせて、私自身も冷静でいれば、赤ちゃんは必ず息を吹き返すと思っていました。

それで彼女を慰めながら、「赤ちゃんは大丈夫だから」と伝えて、安心させようと試みました。
 インタビューに答えるベッキーさん(左)とナターシャさん(右)。

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赤ちゃんは無事息を吹き返し病院へ その後マイルズくんは救急車で病院に運ばれ、命に別条がないことが確認された。彼の呼吸が止まった原因は不明だが、救急隊員はベッキーさんの適切で迅速な処置が彼の命を救ったのだと、称賛を惜しまなかったそうだ。


 すっかり元気な様子のマイルズくん。

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 ナターシャさんは翌日、改めてタコベル・リッチボロ店に電話をして、ベッキーさんへの感謝を伝えた。
彼女には感謝してもしきれません。彼女が息子の命を救ってくれたんです。
 この出来事を知ったタコベルは、以下のようなコメントを出した。
私たちは今週初めに起こった、ベッキーの英雄的な行為を誇りに思います。
彼女の迅速な行動と優しさに感謝の意を示すため、現在彼女と連絡を取っているところです。
 この後もベッキーさんはナターシャさんと毎日連絡を取っているとのこと。そしてナターシャさん夫妻が少しでも自分たちだけの時間を持てるよう、入院中のマイルズくんに付き添うことを申し出たそうだ。

References:Taco Bell Manager Revives Lifeless Baby that Pulled Up to the Drive Thru: ‘The EMT Said my CPR Saved his Life’ / written by ruichan/ edited by parumo

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