
買い物帰りの男性は、キツネが道路を渡りたそうにしているのを見かけ、信号を押してあげることに。
するとキツネは、しばらく信号がかわるまでじっと待ち、青に変わって車が止まると横断歩道を駆け抜けていったのだ。
交通量の多い道路を渡れずに困っていたキツネに遭遇 ロンドン東部バーキングにあるスーパーマーケットで買い物をしていた男性、ポール・パウルズランドさん(38歳)は、帰り道でキツネに遭遇した。
そのキツネは交通量の多い道路を渡ろうと横断歩道に立っていたのだが、そこにあるのは押しボタン式の信号なので、ボタンを押さないと青に変わらない。
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キツネのために信号を押してあげる キツネは行きかう車やバス、救急車の音におびえながらも、どうしても反対側に渡りたいようだった。
そこでパウルズランドさんは、キツネのために信号のボタンを押してあげることにした。キツネは道路から少し離れた場所で信号が青に変わるのをじっと待ち続けていた。
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そうしてやっと信号が青に代わった。キツネは車が停止し、道路が静かになったことを確認すると、そそくさと道路を渡り、反対側へと消えていった。
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都会に住むキツネは、道路を渡るときはどこで待てばいいのかを熟知しているようだ。そして青信号に変わると車が停止することも。
今回はたまたま押しボタン信号だったので、押さなきゃ信号は変わらないのだが、野生のキツネと共存しているロンドンの人々は、適切な距離を取りつつ、彼らの暮らしをサポートしてあげているようだ。
ロンドンではたくさんのアカギツネが生息している。人とキツネの割合で言えば、300人あたり1匹にもなるという。Just found an urban fox trying to cross the road in Barking but clearly scared by heavy traffic. I pressed the pedestrian crossing button for them & they then crossed over effortlessly to continue with their evening of foxy activities. Maybe we need beg buttons for wildlife too? pic.twitter.com/xhRFl6SoSA
— Paul Powlesland (@paulpowlesland) May 9, 2024
2020年の研究によると、都会で暮らす野生のキツネには、田舎のキツネとははっきり違う新しい特徴が現れており、都会で暮らしやすいように進化しているという。
それは、犬や猫が家畜化された初期に起きた現象と同じで、人間のそばで暮らすことで、野生生物よりもペットのようになり始めているとのことだ。
Written by parumo
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