豊臣秀吉が祀られていることで有名な京都の豊国神社。その隣にある方広寺は小さい境内の中に見どころがたくさん詰まったお寺です。
豊国神社の隣にある【方広寺】
豊臣秀吉公が祀られている京都の豊国神社。その北側隣に、豊臣秀吉が作った大仏を安置していた方広寺があります。
※上画像は豊国神社

大仏様を安置する寺のため、当時は「大仏殿」と呼ばれていました。
大仏様の全長は約19mもあり、奈良の大仏様よりも大きかったと言われています。
その大きな大仏様は、弥次さんと喜多さんでお馴染みの「東海道中膝栗毛」の中でも出てきます。
大仏殿はその後、大地震や焼失など度重なる不運に見舞われ、現在では10分の1の大きさの毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)が安置されています。

その中で存在感を放つ梵鐘は、日本三大名鐘の一つと言われており重要文化財。
高さ4.2m、外形2.8m、重さ82.7トンととても大きい。


梵鐘に刻まれた銘文の中で、白く囲われた箇所があります。
『国家安康〗〖君臣豊楽〗と刻まれていますが、これが徳川家康の家と康を分断して、豊臣を君主とし、家康そして徳川家を冒瀆する意味が込めらていると言い、それがキッカケとなり大坂の陣、そして豊臣家滅亡へとなりました。

ぜひその目で確かめてみてはいかがでしょうか?



迦陵嚬伽とは下半身が鳥、上半身が人間の、仏教では極楽浄土に住むとされている想像上の生物です。

見応えあります。



大仏殿に吊るされていた銅製の風鐸(ふうたく)、柱の金輪、大仏の銅製蓮肉片や蓮弁、鉄製光背金具などが置かれています。



穏やかなお顔をされた神々しい黄金の大仏様が安置されています。
方広寺はこじんまりとした小さな寺院ですが、見どころ満載のオススメスポットですよ。
方広寺 基本情報
住所/京都市東山区正面通大和大路東入茶屋町527−2アクセス/京阪「七条」駅下車徒歩7分