山下智久は「一定期間の芸能活動自粛」に!


 やはり世論には勝てなかったということらしい。山下智久とKAT-TUN亀梨和也の2人が未成年女性と飲酒、山下はその女性をホテルに連れ込んでいたことを『週刊文春オンライン』が報じてから、10日。

処分について沈黙を続けていたジャニーズ事務所だが、きょうになって2人の処分を発表した。山下は「一定期間の芸能活動自粛」、亀梨は「厳重注意」だという。

「ジャニーズ事務所は当初、2人が相手を女子高生だとまったく知らなかった、成人との嘘の説明がなされていたの一点張りで、テレビやわれわれスポーツ紙にも後追い報道をしないよう緘口令を敷いていた。おそらく、当初はお咎めなしで乗り切ろうとしていたんじゃないか。しかし、ネットでの批判が鳴り止まず、ジャニーズ事務所にも抗議が殺到したため、処分せざるを得ないと判断したんだろう」(スポーツ紙J担記者)

 もっとも、処分を発表したとはいえ、その理由の説明はまったく釈然としないものだった。ジャニーズ事務所の発表文を読むと、相変わらず山下も亀梨も相手が未成年だと知らなかった、しかも、女性が「積極的に年齢を偽っていた」、つまり二人は騙されたと主張。一方で、山下がその女性をホテルに連れ込んだことについては、一切ふれていないのだ。

 だったら、処分する必要なんてないはずだが、ジャニーズは「(コロナ下で)自身の置かれた立場に対する自覚と責任に欠けた行動であった」として、処分だけは発表するのである。

 しかも、前述したように山下が未成年女性をホテルに連れ込んだことには一切触れていないのに、処分は山下が「一定期間の芸能活動自粛」、亀梨は「厳重注意」と明らかな差をつけている。これは、山下がホテルに連れ込んだことを認識しており、だからより重い処分を課しているのに、そのことの説明をネグっているとしか思えない。

 とにかくその説明は支離滅裂、矛盾だらけで、少なくとも、普通の企業や弱小芸能プロの所属タレントなら、絶対に通用しない。逆にワイドショーをはじめとするマスコミの餌食となって袋だたきにあうはずだ。

 しかし、ジャニーズの場合はこれが通ってしまうのである。この処分発表を受けて、明日のワイドショーは一斉にこのニュースを扱うだろうが、内容はおそらくジャニーズの発表を淡々となぞる報道をしたあと、「相手が未成年と知らなかったというのはやむ得ない部分もありますが、やはり時期が時期ですから、自重して欲しかったですね」程度のコメントで終わるはずだ。そして、山下がその女子高生をホテルに連れ込んだという問題については、1秒もふれることはないだろう。

 それは、これまでの報道ぶりを見ても明らかだ。ジャニーズのタレントがどんな不祥事、スキャンダルを起こそうと、大きな刑事事件にならない限り、事務所の圧力によってメディアが沈黙、それらはすべてなかったことにされてきた。それこそ山下が一般人の携帯電話を持ち去って器物破損で書類送検された問題など、犯罪まがいの不祥事すら、なかったことにされてきたのは、本サイトでも度々報じてきた通り(https://lite-ra.com/2014/10/post-568.html)。

 最近になって、「SnowMan」リーダー・岩本照の未成年者との“ラブホテル”での合コンや、手越祐也の緊急事態宣言中の飲み会など、ジャニーズタレントの不祥事がマスコミを賑わすことが多くなったが、それは以前より少しだけタレントのスキャンダルに厳しい姿勢で望むようになったジャニーズ事務所が処分を発表し、“ここまでは報じてOK”と許可していたから、その範囲で報じていただけだ。

 実際、今回の山下・亀梨の未成年飲酒・ホテル連れ込みについても、きょう、処分が発表されるまで、テレビはジャニーズの緘口令に唯々諾々と従い、1秒も報じていないし、スポーツ紙も1行も書いていない。

 ようするに、これだけネットが発達し、タブーの構造がバレバレになっているにも関わらず、ジャニーズの言いなりというマスコミの体質は全く変わっていないのである。マスコミがこんな忖度姿勢をとるかぎり、ジャニーズタレントの不祥事は絶対になくならないだろう。

編集部おすすめ