
子供の頃から映画が好きだった役所さんが明かした思春期エピソード

長崎県でジュース工場を営む両親のもと、5人兄弟の末っ子として育った役所さん。「家族経営だから手伝わされましたよ。瓶を洗ったり。キャップは機械でやるんですけど、その後に四角いビニールがあって。それをなんか兄弟たちで競争したりなんかしながら...」と幼少期に家業の手伝いをした思い出を振り返ると、配達で映画館に行くと「(映画を)観てけって言われて。その間に凄く遅くなって怒られたこともありますね」と、懐かしそうに語りました。また、映画館の前に飾られたスチール写真を見ることも好きだったという役所さん。中学生の頃には、成人映画を観たいがために"高校生"と偽って映画を観ようと試みたこともあったと言い「"高校生2枚"って言ったら、"ちょっと待て"って言われて。僕が配達してたから、顔を知ってるおじさんがいて(笑)"ちょっと考え直せ"って怒られて帰ってきた覚えがあります」と、思春期の男の子ならではのエピソードを披露しました。

また、幼い頃から映画に触れることの多かった役所さんは、加山雄三さんの"若大将シリーズ"やクレイジーキャッツの"サラリーマンシリーズ"を見ては"東京"に憧れを抱いていたそうで「冷蔵庫を開けるとコカ・コーラみたいなのがいっぱい入ってて、とか。
「何年やってても上手くならない」サワコに語った"俳優業"の難しさ
日本アカデミー賞のみならず、海外の映画祭でも高く評価をされている役所さん。まさに日本の映画界を代表する俳優さんですが、驚くことに自身が出演する映画はほとんど1回しか見ないそう。「自分が出てるのって落ち着いて映画として見られないんですよ。自分のシーンは、やはり結構反省したりする。何度も見ちゃうとだんだん許せてきちゃうから」とその理由を語ると「俳優って、そんなに上手くならないですよね。何年もやってても」と役所さん。さらに「白髪が増えたり、シワが増えたり、そういう味付けは凄い武器になってくると思うんですけど。テクニックの方に走っていくと、長くやるには間違った方向にいくような気がしますね」と言い、「普通、日常生活で喋ってる時、そんなにセリフ上手じゃないじゃないですよね?そこを目指すのもたいへんですけど、リアルにやろうと思って、"えーっと"とか、どこか掻いてみたりとかするところが、"リアルくさい"感じがします。もう本当に永遠のテーマじゃないでしょうかね」と、俳優業を続ける中では、何が自然なのかがわからなくなるほど"自然さ"を演出することが難しいと語りました。

そして「僕は、本当に物凄い緊張しぃなんですよね。

「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組。
次回2月20日のゲストは、世界中の観客を魅了してきたピアニストの西川悟平さん。人生を変えるオファーを受け、老舗和菓子屋の店員からピアニストへと転身した西川さんの軌跡を辿りながら、"逆境をプラスに変える"超ポジティブな生き方にサワコが迫ります!
MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送中。ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!

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