
■東京-横浜間を10分で!驚きの実力
SF映画で登場する未来の乗り物「空飛ぶクルマ」がなんと、現実世界でも実用化まであと一歩のところまで来ている。所要時間は自動車の4分の1。高速道路を使っても40分かかる東京-横浜間も、空飛ぶクルマなら10分程度で駆けつけることができる。
冒頭、松丸が「2025年大阪・関西万博での実用化を予定して進められているんです」と明かすと、スタジオメンバーは「心の準備ができてない!」と騒然! 松丸が、そんな空飛ぶクルマ開発でトップを走る日本企業・SkyDrive社CEO・福澤知浩さんを直撃した。
現在、世界で400社ほどが空飛ぶクルマの開発に挑んでいるが、そのうち有人飛行に成功したのはわずか10社ほど。SkyDrive社の機体「SD-03」は2020年に有人飛行を成功させ、実用化に向けた調整が進められている。その開発の先頭に立っているのが福澤さんだ。
■「空飛ぶクルマ」1台200万円で買える時代に!?
SkyDrive社「SD-03」を目の当たりにし、「カッコいいな!」と声を上げた松丸。さっそく福澤さんに空飛ぶクルマの全容を聞いた。
2025年の実用化当初は、タクシーのような利用が想定されているという。「携帯で呼び出したら無人で飛んできてくれて、どこでも飛んでいける。
2030年代には一般家庭への普及を目指す。最終的には1台200万円程度で販売される見込み。この金額にはスタジオメンバーからも「車より安い!」「本当に乗れます?それ」と驚きの声が上がった。
運転速度は時速100㎞程度を想定。ドローンの飛行空域を避け、地上150m以上200m以下の空域を飛ぶ。車内にハンドルはなく、操作はタッチパネルで行う。フロントガラスに速度や風速などが表示されるコックピットのイメージ映像は、まるでSF映画を見ているよう。電気で動くため、静かで環境にも優しいのも魅力だ。
暴風雨や雷の時は運航できないが、突風でバランスを崩してもコンピュータが自動で傾きを修正し、バランスを保つことができる。さらなる安全面向上のため、JAXAと協力して1,000パターンに及ぶ実験が予定されている。
■免許は必要?体重制限は?
安全面や法整備の対策も進んでいる。
「空飛ぶクルマ」とはいえ、分類上は航空機。そのため、航空機と同じ安全基準が適用される。すでに確立されている航空機の自動運転技術が応用され、機体同士の位置情報が常に共有されているので、機体同士が衝突する危険性も極めて低い。
実用化を前に、官民一体で2018年から法整備に向けた議論も重ねられてきた。すでに、法定速度や飛行高度、離着陸できる場所の条件などを国に提案済み。2023年までには法整備も完了する見込みだという。免許も、安全面を考慮した上でできるだけ取得しやすいよう検討が重ねられている最中だ。
コーナー後半では、福澤さん自身がリモート出演しスタジオメンバーからの疑問にも答えた。
丸山礼の「スマホで家まで呼んだ時、GPSが狂って到着位置がズレることは?」の質問には「衛星約10個くらいで位置を測定するので、ズレても20センチくらい。センサーがついていて、障害物にぶつかりそうになったら止まります」。
中島健人の「今の空飛ぶクルマからプロペラが外れるのはいつ?」の質問には「その技術開発も世界中で進んでいます。
意外なほど実現間近に迫った「空飛ぶクルマ」の実用化に、視聴者からも「ドラえもんで見たあの世界がすぐそこに...夢があるなぁ!」「文明の進歩ってすごい」「いつか乗れたらいいな」といった期待の声が上がっていた。
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「日曜日の初耳学」はTVerで放送から1週間、見逃し配信中! 夢の乗り物"空飛ぶクルマ"を取り上げた<初耳ハンター>ももう一度チェック!
【TVer】
「日曜日の初耳学」公式YouTubeチャンネルでは、昆虫学者・宮竹貴久教授が登場した<インタビュアー林修>も公開中!
【公式YouTubeチャンネル】
次回の「日曜日の初耳学」は8月15日(日)夜10時から放送する。<初耳インタビュアー>1時間スペシャルで、音楽家&総合エンターテインメントプロデューサー・つんく♂が登場!ヒット曲に隠された曲作りの秘密や、病を得て感じたこと、同期デビューだったMr.Childrenの桜井和寿への特別な思いを明かす。
「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。