
■「いつの時代もいい曲ばかり」
今年3月にリリースした最新アルバム『THANK YOU SO MUCH』は、冒頭のポップなナンバー「恋のブギウギナイト」から始まって、戦争や気候変動など現代の世界情勢が歌われている「史上最恐のモンスター」、尾崎紀世彦や坂本九といった往年のスターたちへのリスペクトを込めた「神様からの贈り物」、明治の文豪にインスパイアされたワードチョイスが印象的な「ごめんね母さん」など実に多彩な14の楽曲が収められている。リリース以来、首位獲得総数150超という驚異の反響ぶりで、この作品により桑田はバンドとソロの両方で"5年代1位獲得"という前人未到の記録を打ち立てることとなった。
もちろんサザンの楽曲の魅力は記録に残ることだけではない。VTRでこれまでのヒット曲が流れると、スタジオでインタビューを見守った中島健人も「いつの時代もいい曲ばかり。どの曲も絶対聴いたことありますもんね」としみじみ。芸能界イチのサザンファン・aikoもVTRでコメントを寄せ、サザンの魅力について「"多幸感"。ライブ中ずっと夢みたい」と語った。
■「ビートルズだったらどうしただろうかと」
"2週連続丸ごと企画"という、番組始まって以来の大事件となった今回。だが桑田は気負う様子もなく、「よくフロントマンとか言われるんですけど、あんまりフロントに立つタイプではないし。役所広司さんみたいな顔してたらね、堂々とやりますけど...」と、ジョークもまじえながら語っていく。
自身を「あきらめの悪さがある」とも表現する。昨年配信リリースした「恋のブギウギナイト」を最新アルバムに収録することを決め、自身のラジオ番組でオンエア。
「やっちゃいけないことなんでしょうけど...。ラジオのブースで、しかもヘッドホンで聞くと、スタジオでは聴けないズレとかピッチの悪さとかテンポ感とか..."あれっ?"って思うんです。それでスタジオに戻って直したりっていうのは...しますね。諦めの悪さ、踏ん切りの悪さみたいなものがあって」と桑田。
そして、迷ったときは「ビートルズだったらどうしただろうかと考えるんです。あきらめないだろうな、と」と、リスペクトする世界的アーティストを思い浮かべるのだという。徹底して"リスナーファースト"な姿勢がうかがえるエピソードだ。
■視聴者も沸騰!「最高すぎる!」
活動に悩みや戸惑いを感じるたび、都度自身から湧き出る音楽でピンチをチャンスに変えてきた桑田とサザンオールスターズ。インタビューでは前編・後編ともに、知られざるバンドの秘話が次々飛び出した。
桑田の言葉の端々に浮かぶのは、47年間守ってきたサザンオールスターズという唯一無二のバンドへの誇りだ。「学生バンドの調子のいいイメージ、その軽さみたいなものが自分たちの武器じゃないかと思い始めたというか、ね。
この日のインタビューはほかにも、おそらくテレビ初という"インタビューの感想を即興で作詞作曲して歌う"という桑田への無茶ぶりなど盛りだくさんの内容。放送後はファンからも、「サザン&桑田さんスペシャル最高すぎる!」「みんなに見てほしい話題がいっぱい!」「インタビュー見てすっかり桑田さんとサザンの魅力にとりつかれた」「即興での作詞作曲すごい!鳥肌モノだった」「桑田さん、カッコいい!」といった熱い感想が続々と寄せられた。
桑田がたっぷり語った4月13日・20日放送の「インタビュアー林修」前・後編はTVerで5月11日(日)まで見逃し配信中。
(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年4月20日放送より)
無料見逃し配信は大好評につき配信期間延長‼ 5月11日(土)まで
サザンオールスターズ 桑田佳祐 完結編!
サザンオールスターズ 桑田佳祐 前編!
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「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
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