「CLIP STUDIO PAINT EX」での作業画面。アニメーション書き出しにOpenToonzシーンファイルが追加された
ジブリ作品では、株式会社スタジオジブリのカスタマイズを経て「Toonz」というソフトが長年使われてきた。これを基に、株式会社ドワンゴが「Toonz」の開発元であるDigital Video社とスタジオジブリの協力を得て開始したのが、オープンソースのソフトとしての「OpenToonz」のプロジェクトだ(
https://opentoonz.github.io/)。「OpenToonz」は、商用 / 非商用を問わずに誰でも無料で使用できる。
今回、株式会社セルシスが公開した「CLIP STUDIO PAINT EX」の最新バージョンでは、編集したセル画像とタイムラインの情報を「OpenToonz」で読み込める形式で書き出せるようになった(Windows 64bitとmacOSのみ対応)。セル画像は「OpenToonz」のワークフローに沿ってアンチエイリアスを付けたまま出力することも、アンチエイリアスをオフにして出力することもできる。
「CLIP STUDIO PAINT EX」の最新バージョンへは、同ソフトのユーザーであれば無償でアップデートが可能。「OpenToonz」との連携機能のほかにも、macOS Sierraへの正式対応や、ライトテーブルレイヤーの表示方法へのハーフカラーの追加、キャンバスの表示倍率を下げたときのトーン表示方法の選択(縮小表示 / グレー表示)などの改良が行なわれている。なお、「OpenToonz」との連携機能はEX版のみ。PRO版やDebut版は「OpenToonzシーンファイル」への書き出しには対応していない。