また、機能の一時停止や故障にまで至らなくとも、スマホが体温よりも高い熱を持っていると、手に握っていて不快なのはもちろんのこと、低温やけどの危険すらあります。
こうしたスマホの熱対策になるグッズは、さまざまな製品が発売されていますが、今回はその中で新顔と言える、エレコムの「モバピタッCool」を紹介します。
本体は楕円形で、厚みは1cm近くあるのですが、名刺よりも小さいサイズゆえ、スマホの背面に貼り付けたままでも、持ちやすさへの影響はほとんどありません。折りたたんだハンカチをスマホと重ねて握る感覚、といえば伝わるでしょうか。
本製品とはアプローチの異なる冷却グッズとしては、ペルチェ素子を内蔵し、スマホ背面に取り付けて使うスマホクーラーや、背面に風を送るスマホファンなどもありますが、本製品はこれらと違って電源不要で、かさばらないことが大きなメリットです。使っていて騒音が発生しないことも、用途によっては大きなプラスとなるでしょう。
また結露しないのも大きな利点です。単純にスマホを冷やすだけであれば、凍らせた保冷剤などを押し当てるという直接的な方法もありますが、これらは結露する上、硬く凍ったままだとスマホの背面にぴったり貼り付けられずに浮いてしまいがちです。本製品は結露しないのはもちろん、粘着面はフラットなため、スマホの背面に浮くことなく貼り付けられます。
ちなみにいちど使ったあとは、28℃以下の環境にしばらく置いておくか、冷水に約10分間つけて冷やすことで、ふたたび本体内部のPCM素材が凍結し、冷却効果が復活します。わざわざ冷凍庫に入れる必要がないのは利点です。ただし継続利用にはこうした一定時間ごとのクールダウンが必要になるため、2つ用意した上で交互に使うのが、理想的な使い方と言えます。
なお繰り返しの利用を前提に、スマホから剥がしたあとに貼り付けて保管するための専用シートも用意されていますので、そのままポケットなどに入れておいて、ホコリがついてしまうこともありません。また万一汚れた場合も、ぬるま湯で軽くすすぐことで、粘着力は復活します。
このように、28℃が分岐点になっているが故の使い方の特性は理解しておく必要はありますが、1,980円という実売価格は前述のスマホクーラーやファンと比較しても安価で、手軽に使えることは大きな魅力です。多少気になるのは、スマホの保護ケースの上から貼り付けた場合に、効果が下がる可能性があることくらいでしょうか。これまでさまざまなスマホの冷却グッズを試してみたものの、どれも合わなかったという人は、試してみる価値はありそうです。
DATA製品名:モバピタッCool スマホ冷却パッド(P-SMPT01BU)
実売価格:1,980円
発売元:エレコム
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B0C4KGQ363/











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