上記の動画は、エレガントさをプラスする「グラデ背景テキスト」の作り方です。動くグラデーションの背景とテキストを組み合わせて、シンプルながらも魅力的なデザインを作りましょう。
モダンな見た目に仕上がります。本稿は本書のP.007~P.008にある[環境設定][プロジェクト構成][コンポジション設定]を前提に解説を進めています。記事を読んで作例を再現いただく際は、こちらの設定環境を参考にしてください。

【主な使用機能】  テキストレイヤー4色グラデーションラフエッジ高速ボックスブラーノイズHLS ※本稿は『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』の一部を再編集したものです。

目次

Step1 グラデーション背景を作成する

[1-1] 4色グラデーション
新規平面を作成(Ctrl〔Macでは ⌘ 〕+ Y)し、メニューバー“エフェクト”→“描画”→“4色グラデーション”を適用します。

エレガントさをプラス。グラデ背景テキストの画像はこちら >>
ポイント1~4のストップウォッチアイコンを、Alt〔option〕を押しながらクリックし、エクスプレッションを適用します。これでポイントがランダムに動きます。レイヤーは最背面に配置します。

エレガントさをプラス。グラデ背景テキスト
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[1-2] シェイプレイヤー
ペンツールで有機的な形のシェイプレイヤーを 6 つほど作成し、追加ボタンから“グラデーションの塗り”を適用します。「グラデーションの塗り」の[開始点]、[終了点]トランスフォームの[位置]にキーフレームを設定し、8秒かけてゆっくり移動させます。

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メニューバー “エフェクト”→“スタイライズ”→“ラフエッジ” を適用し、[展開]にエクスプレッションを適用します。

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MEMO「*」のあとの値で動きの具合が変わるので、好みで調整してください。

その他のエフェクトを適用します。

“ブラー&シャープ” → “高速ボックスブラー”
“ディストーション”→“波形ワープ”

「Shape Layer 2」で編集したパラメーターは次の通りです。このレイヤーでは“波形ワープ ” エフェクトも使用しています。数値はレイヤー毎に変えています。

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[1-3] ヌルで制御
メニューバー“レイヤー”→ “新規”→ “ヌルオブジェクト”を作成し、すべてのシェイプレイヤーの親にします。ヌルオブジェクトの[回転]を8秒かけて123°回転させます。

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[1-4] 調整レイヤー
新規調整レイヤー(Ctrl +Alt〔⌘ + option〕+Y)を作成し、最前面に配置します。メニューバー“エフェ クト”→“ブラー&シャープ”→“高速ボックスブラー”を適用し、[ブラーの半径:70]に設定します。

 

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すべてのレイヤーをプリコンポーズ(Ctrl〔⌘〕+ Shift+C)し、名前を「Gradient」にします。メインコンポジションに入れ、「Gradient」コンポジションレイヤーに、メニューバー “エフェクト”→“ノイズ&ブラー”→”ノイズHLS” を適用します。[明度:15%][彩度:10%]に設定し、[ノイズフェーズ]には下記エクスプレッションを適用します。
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MEMO今回の方法は効率より見た目重視です。決まった方法はないので、エフェクトを色々試 して自分の望む仕上がりを探 してください。


Step2 テキスト

[2-1] レイアウト
「横書き文字ツール」で、コンポジションパネルに「徹底解剖。」 と入力します。フォントを「Noto Sans CJK JP」[サイズ: 274pt][塗り:#FFFFFF]に設定します。テキストのままだと位置調整が難しいため、レイヤーを右クリックし、“作成”→“テキストからシェイプを作成”を選択し、シェイプに変換します。

エレガントさをプラス。グラデ背景テキスト
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[2-2]モーション
シェイプに変換したレイヤーを複製(Ctrl〔⌘〕+D)し、不要なグループを削除して1文字ずつに分けま す。各文字が20フレームかけて画面外側から中央に移動する動きを、徐々にゆっくりになるキーフレー ムを3点打って設定し、イージーイーズ(F9 キー)を適用します。

 

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MEMOXとY のどちらか一方の軸だけを動かす場合は、レイヤーを右クリックして、“トランスフォーム”→“位置”→“次元に分割”をすると作業がしやすくなります。

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After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳
 この / サプライズ栄作 / ナカドウガ / ヌル1/ minmooba 共著

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●本書について「モーションデザイン(モーショングラフィックス)」という分野が成熟するに連れ、「映像制作」と「デザイン」との垣根が無くなってきました。映像クリエイターがグラフィックを手掛けたり、Webデザイナー/グラフィックデザイナーがモーションを制作するなど、表現の幅が広がっています。本書はこうした需要に応えるため、After Effectsの中でも「モーションデザイン」に特化した一冊としています。『After Effectsモーションデザイン  すぐに使える実用アイデア見本帳』
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