【モデルプレス=2025/07/30】日本テレビ系ドラマ「ちはやふる-めぐり-」(毎週水曜日よる10時~)に出演している山時聡真(さんとき・そうま/20)と大西利空(おおにし・りく/19)。TopCoat所属の期待の新星にインタビュー。
同じ事務所だからこそ築かれた絆、先輩俳優との交流などについてたっぷりと聞いた。【後編】

◆當真あみ主演「ちはやふる-めぐり-」

本作は、末次由紀氏によるシリーズ累計発行部数2,900万部を超えるヒット漫画「ちはやふる」を原作とした映画「ちはやふる-上の句-」「同-下の句-」「同-結び-」の10年後の世界を描く、令和の高校生たちが青春をかけて競技かるたに挑むドラマオリジナルストーリー。物語の舞台となる梅園高校の競技かるた部は部員が少なく、廃部寸前。そこで、高校2年生の幽霊部員・藍沢めぐる(當真あみ)が、新たに顧問となった大江奏(上白石萌音)と出会い、運命が大きく動き出す。

山時は梅園高校競技かるた部の与野草太、大西は北央学園競技かるた部主将の奥山翔を演じる。

◆山時聡真&大西利空、同じ事務所だからこそ築かれた関係性

― 同じ事務所のメンバーとして、お互いにどのような存在ですか?

大西:今までは事務所の企画などでしか関わることがなかったので、共演してみて、すごく真剣に芝居をするんだなと思いましたし、同世代として参考になる部分も多かったです。新しく尊敬できる部分が増えて、今後いろいろな場面で関わってくると思うので、よりリスペクトを持っていこうと思いました。

山時:元々お互いにリスペクトはあって、オーディションで被ることもよくありました。そこで利空が受かったり、僕が受かったりしたときもあるのですが、そのとき心の底から祝福できる、「利空が受かっていたら良いな」という思いが出てくるんです。事務所の先輩の菅田将暉さんから服をもらうときも、みんな第1希望が被ることもありますが、「利空の方が似合うから利空にしなよ」とか、譲り合いながら関係を築いてきて、また今どんどん仲が深まって、2人でご飯に行くようにもなり、何でも相談できるような関係になりました。

― 今までのお互いの仕事ぶりを見て、ライバル意識を感じたことはありましたか?

大西:僕は誰に対してもライバル意識を持たないので、山ちゃんが出ている作品も結構観ています。いろいろな演技をしていて、それこそ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系/2023)もすごく良かったよね。


山時:ありがとう(笑)。

大西:僕が苦手なジャンルの演技もよくしていて、僕とはまた違ったお芝居をするので、すごいなと思いながらいつも観ています。ライバルよりは仲間という意識の方が近いです。

山時:僕も同じです。モデルプレスさんってよくネクストブレイクを作ってくださるじゃないですか。そこによく利空が出ていたり、前同じ枠だったよね?(※2024年4月6日配信の読者が選ぶ「2024年冬ドラマのネクストブレイク俳優」トップ5に選出)

大西:同じ枠に載ったときあった!

山時:「利空の方が上か~!」とそこは悔しかったです。いつも「利空3位だったよね?」「ネクスト入っていたね」とか喜び合っています。そういったもので少しライバル視はしていましたが、本当に仲間です。いつもありがとうございます。

― こちらこそチェックしていただき嬉しいです!選ばれた率直な心境はいかがですか?

大西:そういったランキングに載ることはすごく嬉しいです。そこまで気にするような性格ではないですが、やっぱりモデルプレスさんだと気にしてしまいます。本当にあまり気にしないんですよ!でも嬉しいです。


山時:今まで福岡でお仕事をやっていたときもあって、東京に来たのが少し遅かったので、小さいときからやっている子のお芝居に追いつけないと自信をなくすときもありましたが、「今はこの方と一緒にランキング入れているんだ」と自信とモチベーションに繋がっています。

◆山時聡真&大西利空「マルス」「さよならマエストロ」への思い

― 大西さんは「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系/2024)夏目海役、山時さんは「マルス-ゼロの革命-」(テレビ朝日系/2024)呉井賢成役でのランクインでしたが、お二人にとってどんな作品でしたか?

大西:初めて楽器に挑戦して、ピアノをやらせていただいたんですが、それまでは授業でしか楽器に触れたことがなかったので、ピアノもすごく苦手意識がありました。作品のために楽器をちゃんと練習するのが初めてだったので、すごく新鮮な気持ちでしたし、そのおかげで今もピアノを弾いたり、ピアノから付随してドラムをやったり、プライベートも充実することができたので、すごく良い経験になりました。家族のシーンも、難しい関係値で複雑ではありましたが、みなさんに助けられて演じることができて、ドッキリもかけられたので(笑)、初体験づくしですごく楽しかったです。(※「オールスタードッキリ祭」(TBS系)で大西が激辛つみれドッキリを受ける)

山時:激辛つみれね。面白くて今でも見ます。

大西:あれ、びっくりした!今でもTikTokに流れてくるよね。

山時:初めてレギュラー出演した連ドラが「最高の教師」で、「マルス」はその後の2作目のドラマだったんです。2回目なので、“初”ということを使えない、逃げられない、そういったプレッシャーがありました。賢成は、眼鏡をかけていたんですが、最後の最後まで眼鏡をかけるかかけないか、監督とプロデューサーさんと相談していて、実際眼鏡がない方が顔ははっきり見える。でも、眼鏡をつけた方がキャラが立つし、賢成という役にも近づくということで眼鏡をつけました。その結果、良い意味で目立てて、眼鏡をつけた決断は正しかったんだなと思いました。


◆山時聡真&大西利空が目指す事務所の先輩

― 事務所の先輩たちのようなスターを目指し、あらゆることに挑戦する「星道。(スターロード)」という企画も行っていると思いますが、お二人が目指す事務所の先輩はどなたかいらっしゃいますか?

山時:TopCoat3兄弟と言われている中村倫也さん、松坂桃李さん、菅田将暉さんの3人が話すときって本当に面白くなるんです。事務所の企画でも、3人で話を回しているときは集中して見ちゃうくらい面白くて、僕たちはそれをスターロードで鍛えようと頑張ってはいますが、そのレベルにいくまでどれだけのことを経験してきたのか想像がつかないくらいすごくて、そのお三方は、特にずっと目標にしています。一人ひとりももちろんですが、全体で集まったときの雰囲気もすごく尊敬しています。

大西:考えに考えた末、中村倫也さんのあの独特な雰囲気が好きです。目標というよりは好きになっているんですが、あの雰囲気を身に付けたいです。不思議な面白さを持っているじゃないですか。独特なコメント、独特な面白さ、喋り方がすごく好きで、あの雰囲気を目標にしたいです。

― その先輩方との交流はありますか?

大西:倫也さんはずいぶん前にTopCoat Landの企画で、1対1でインタビューをさせていただいて、そこが初めて2人で話した機会でした。コメントもすごいなと思いましたし、雰囲気も好きなので、楽しかったです。

山時:倫也さんとは、去年の忘年会で1時間くらい普段のことやお芝居のことでずっと相談に乗ってもらいました。菅田さんは「CUBE 一度入ったら、最後」(2021)と「君たちはどう生きるか」(2023)でご一緒して、そのときもたくさんお話しましたし、いつも服をくれます。
松坂さんは「ラーゲリより愛を込めて」(2022)で共演して、会話するシーンもありました。この前、事務所のマネージャーチームから、誕生日プレゼントで眼鏡をいただいたのですが、試着を松坂さんがしてくださったみたいで、松坂さんが似合うから僕が似合うわけじゃないんですけど(笑)、松坂さんも一緒に選んでくださったみたいで、後輩思いな先輩方です。

◆山時聡真&大西利空が悲しみを乗り越えた方法

― 「ちはやふる」の梅園高校は廃部寸前まで陥ってしまいますが、お二人がどん底まで落ちてしまったときはどのように乗り越えますか?悲しみを乗り越えたエピソードを教えてください。

大西:美味しいもの食べて、ゲームして、寝る。お風呂にゆっくり浸かる。やっぱり自分の好きなこと、リラックスできること、それこそサウナや運動を大切にします。

山時:僕は絶対に友達と会います。誰かと会う。マネージャーさん、仕事仲間、友達…誰かと会っていないと、紛れない気がするので、誰かしらと会うようにしています。

◆山時聡真&大西利空の夢を叶える秘訣

― 「ちはやふる」は競技かるたで夢を追いかける物語ですが、お二人にとっての夢を叶える秘訣を教えてください。山時さんは2024年2月のインタビューで「何事も続けること、目標を立てること」とおっしゃっていました。

山時:すごい!今言おうとしました。
やっぱり考えは変わっていないんだ。やっぱり続けること。でも20歳になったので、違うことを言いたいです。経験を聞くこととすることが大切だと思います。20歳になってから先輩と関わる機会も増えて、いろいろな話を聞くんですが、すごく勉強になって人生の予習をしている感覚です。自分で経験することも一番の勉強になりますし、経験が大切だなと最近感じます。

― 大西さんは2024年9月のインタビューで「どれだけ楽しめるかどうか」とおっしゃっていました。

大西:はい、大事です!加えて、今は自信を持つことだと思っています。もちろん楽しむこともすごく大切にしていることで、仕事であっても趣味であっても何事も楽しみ続けることをモットーにしていますが、自分ならできると思って取り組むこともすごく大切だと思います。「僕ならできるんだ」と思ってやり続けていた方が、不安なまま続けるよりは良い方向に物事は進むと思うので、それを大切にしてほしいなと思います。

山時:好奇心を持つというのを追加しておいてください。いろいろ今出てきちゃいました(笑)。


― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

★前編では「ちはやふる」出演決定時から撮影エピソードなどをたっぷりと語っている。

◆山時聡真(さんとき・そうま)プロフィール

2005年6月6日生まれ、東京都出身。5歳の時のスカウトをきっかけに芸能活動を開始。ドラマ「エール」(NHK/2020)、「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系/2023)、「マルス-ゼロの革命-」(テレビ朝日系/2024)、「虎に翼」(NHK/2024)、「民王R」(テレビ朝日系/2024)、映画「約束のネバーランド」(2020)、「ラーゲリより愛を込めて」(2022)、スタジオジブリ「君たちはどう生きるか」(2023)※声の出演など話題作に出演。2025年「蔵のある街」(8月22日公開予定)W主演を務める。

◆大西利空(おおにし・りく)プロフィール

2006年5月16日生まれ、東京都出身。幼少期から子役として活躍し、「ゴーイングマイホーム」(フジテレビ系/2012)でドラマ初レギュラー出演。藤原竜也、神木隆之介、山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)など様々な俳優の幼少期を演じたことでも話題となった。近年の主な出演作は、ドラマ「どうする家康」(NHK/2023年)、「真夏のシンデレラ」(フジテレビ系/2023)、「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系/2024)、「スカイキャッスル」(テレビ朝日系/2024)、映画「水は海に向かって流れる」(2023)など。

【Not Sponsored 記事】
編集部おすすめ