【モデルプレス=2025/08/25】映画「アオショー!」(2025年9月5日公開)でW主演を務める8人組ダンス&ボーカルグループ・MAZZEL(マーゼル)のRAN(らん)と女優の山川ひろみ(やまかわ・ひろみ)に、モデルプレスがインタビュー。前編では、舞台シリーズからの続投となった2人だからこその信頼関係や、映画のオリジナルキャラクターとして登場したNEWS・小山慶一郎に感銘を受けたことなどを語ってくれた。
【インタビュー前編】

◆RAN&山川ひろみW主演映画「アオショー!」

本作は、舞台シリーズの中で特に人気の高い最新作「絶対青春合唱コメディ『SING!!!』~空の青と海の青と僕らの学校~」(2021年)を原作とし、新たに書き下ろした完全版。物語の舞台は、美しい海に囲まれた小さな離島・折後島。島唯一の小さな高校で、個性豊かな生徒たちが合唱を通して絆を深め、青春を駆け抜けていく姿を描く。RANが主人公・飯田悉平(いいだ・しっぺい)役、山川がヒロイン・波島沫乃(なみしま・あわの)役を演じるほか、小山は華やかなカリスマ“高校生”で合唱部部長・貴宝院理津(きほういん・りつ)役を演じる。3人はともに映画初出演となった。

◆RAN、W主演の山川ひろみを信頼

― お2人は舞台シリーズからの続投となりました。特にRANさんはご自身の俳優デビューとなった舞台という大切な作品だと思いますが、舞台から共演されているからこそ、山川さんを信頼して臨めたという部分は大きかったのでしょうか。

RAN:当初、舞台をやっていた頃は、山川さんが舞台を経験していらっしゃる分教えていただくことが色々…。

山川:ないです!ないです!

RAN:いやいや、ありましたよ!(笑)やっていくうちに、空気感もどんどん築き上げていったものがありました。今回の撮影では、台本の内容が直前に変わったりする時もあったんですけど、少し話し合いながらこうして…という風にもできましたし、僕が台本に沿わない時もあるんですけど、そういう時はアドリブで返していただいて、僕の演技を知っているからこそ対応してくださったんだろうなというのを、話していなくても感じました。

― 台本に沿わずにアドリブだったシーンというのはどんな場面ですか?

RAN:やっぱり2人の掛け合いとかは特にそうですね。

山川:文字そのままというよりかは本当に自然な空気感で、その場で生まれるものを監督も活かしてくださっていたのかなと思います。


RAN:リアクションやちょっとした言葉尻の違いなど、多分ナチュラルに見えて実はアドリブなところもあります。

◆RANの成長した部分 山川ひろみが明かす

― さらに今振り返ってみて、このお2人だからこそできたと1番感じたところはありますか?

RAN:青春を感じる部分もありつつ、2人の距離感の気難しさ、いい意味でのドギマギした感じがあるんですけど、撮影の順番が前後することもあるので、その関係値の築き方は、より撮影が進んでいくにつれてお互いが気遣うようにしていたかなと思います。(山川に)どうですか?

山川:その通りです!

2人:(笑)。

山川:やっぱりRANくんも言っている通り、撮影の順番が前後することもあったんですけど、そこは舞台をやっていたからこそ乗り越えられたところもあるというか。初対面の方と最初から仲良いシーンの空気感を作るのは難しいと思うのですが、そこは舞台でやっていたからこそ、関係値があるからこそできたことなのかなと思います。

― 山川さんから見て、約4年前の舞台の時と今回の映画撮影を比べて、RANさんに成長を感じた部分や、表現の幅が広がっていると感じた部分はありましたか?

RAN:おお!時間いっぱい使ってお話ししていいですよ!

山川:(笑)。なんだろう…たくさんありますけど、RANくんは同じセリフでも言い回しやトーンが全然違って、映画「アオショー!」の悉平を新しく作っているというのがすごく感じられました。舞台はその時のRANくんの等身大だったし、映画は撮影時のRANくんの等身大なのかなと思うのですが、ちょっと大人になった悉平をすごく感じて。だから私もそれに合わせて新しい沫乃を作ることができたかなと思いますし、引き出していただいたような感じでした。

RAN:ありがとうございます。

― お互いに刺激し合いながら、支え合いながら撮影に臨めたというのが伝わってきます。

RAN:そうですね。


山川:間違いないです。

◆RAN&山川ひろみ、小山慶一郎の現場での行動に尊敬

― 今作では小山慶一郎さんも特別出演されました。かなり強烈なキャラクターだったと思いますが、現場でお話しされたことや印象に残っていることはありますか?

RAN:僕は現場でご一緒したのが2日くらいしかなく、しかも1日目は初対面のシーンだったんです。なのでそれこそあまり話さずに、初めてお会いしたリアルな距離感のまま撮影に臨んだという感じだったんですけど、それとは裏腹に、撮影以外の時にはスタッフの皆さん、エキストラの皆さん、キャストも含め、たくさんの人に気を遣っていて、本当に良い空気作りをしていらっしゃったので、そこは自分が主役という立ち位置においてしなければいけない部分のところをしてくださったというか、背中を見せてくださったと感じています。

― 山川さんは同じ采高等学校の合唱部部長と部員という関係性で、共演シーンがもう少し多かったかと思うのですが、現場ではいかがでしたか?

山川:数で言うとプラス1日なんですが…。でもやっぱり私の高校の部長ということで、すごい頼りになる方だなと思いました。撮影時にスタッフさんの誕生日があって、そこで私がケーキを注文したんですけど、それを見たら「盛り上げようよ」みたいな感じで言ってくださって、先陣切って「ハッピーバースデー!」とお祝いをしてくださったんです。すごく背中を押されたというか、引っ張っていっていただけるリーダー像みたいな感じで、カリスマ部長そのものでした。

― 現場全体を盛り上げて巻き込む姿をお2人ともご覧になったんですね。

RAN:小山さんのキャラクターも相まって、すごいポジティブで明るい方なので、その空気が現場全体に広がっていたなという印象です。

★インタビュー後編では、これまでの活動の中で感じた苦しみをどのように乗り越えてきたのか、さらに数々の夢を叶えてきた2人の「夢を叶える秘訣」について聞いた。(modelpress編集部)

◆RAN(らん)プロフィール

2002年8月23日生まれ、熊本県出身。
BE:FIRST(ビーファースト)を輩出したオーディション「THE FIRST」(2021年)で最終審査まで進出し、トレーニー(育成生)としてBMSGに所属。オーディション「MISSIONx2」(2023年)に参加し、ダンス&ボーカルグループ・MAZZELとして同年5月17日にデビューを果たした。また、トレーニー時代に舞台「絶対青春合唱コメディ『SING!!!』~空の青と海の青と僕らの学校~」(2021年)にて、俳優デビューながら主演に抜擢され、同舞台を原作とした映画「アオショー!」では、山川とともに映画初出演・初主演となる。

◆山川ひろみ(やまかわ・ひろみ)プロフィール

1990年5月13日生まれ、東京都出身。2013年には日本テレビ系「アイドルの穴~日テレジェニックを探せ!~」で製作委員会特別賞受賞。ドラマ「民王R(テレビ朝日)」や「若草物語(日本テレビ)」などに出演、制服ブランド「CONOMi」のイメージモデルを務めるなど多岐にわたり活動している。舞台「絶対青春合唱コメディ『SING!!!』~空の青と海の青と僕らの学校~」(2021年)ではヒロインを演じ、同舞台を原作とした映画「アオショー!」では、RANとともに映画初出演・初主演となる。

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