柴川淳一[郷土史家]

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日本テレビのドラマ「花咲舞が黙ってない」第7話では、五反田支店の松木(成宮寛貴)が絡む。松木は相馬(上川隆也)を尊敬し、主人公・花咲舞(杏)に心を寄せている。


成宮寛貴演じる松木は準レギュラー的役柄でなかなかうまい。未来に希望を抱く手銀行員がはまり役だ。真面目だけど頼りない。仕事に恋に情熱的だが、空回りといった青年を演じる。

松木は、仕事熱心の余り、自宅で融資稟議書を作成しようと無断で持ち出した顧客情報ファイルが何者か奪われる。

 「拾ったファイルを渡すから謝礼が欲しい」

という支店長宛の謎の電話。その正体を探るため、キャバクラに相馬、松木、花咲の3人が乗り込むシーン。ここぞとばかりオヤジモード全開の相馬さんだが謎を探る姿勢は忘れない。

舞は犯人のヒントを得る。真面目で頼りない松木はおろおろするばかり。割烹「花咲」で酔った松木は「銀行マン人生にバッテンをつけちゃったなあ」と愚痴る松木に活を入れる舞。

事件は解決したものの、松木は事件の引責懲罰として岡山支店に転勤となる。
「10時50分の新幹線で出発するから見送ってやれ。」と、相馬が舞に告げる。「帰って来たら今度は二人で食事しましょう。」と松木は舞に告白する。

しかし、舞には伝わらない。松木の乗り込む「のぞみ107号」は14時15分に岡山に到着する。東京岡山間わずかに三時間。泣くな、松木! 遠距離恋愛を実らせろ! 若いうちの失敗や苦労は買ってでもしよう。

田舎に左遷されたくらいがなんだ。

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