※イメージ画像:『中山美穂 パーフェクト・ベスト 2』キングレコード

 今年3月に一部スポーツ紙で離婚協議中であると報じられていた女優の中山美穂(44)と作家でミュージシャンの辻仁成(54)の離婚が成立したことが明らかになった。今月8日夜、辻が自身のブログで「いつも応援してくださっている皆様へ。

本日、離婚届けにサインをし、提出いたしました」と報告した。「今後は息子とふたりで生きていくことになります」とも綴っており、長男(10)の親権は辻が持つことになったことも公表している。

 一部スポーツ紙によると、中山は家族そろって日本に滞在していた数日前に離婚届にサインし、それを辻に手渡して自宅のあるパリに向けて一人で出国。残された子どもを抱えたまま、妻の決意が変わらないと諦めた辻が離婚届を役所に提出したという。夫婦の事情はそれぞれだが、かなり冷たい印象を受けるエピソードだ。

 また、当初は不仲の原因は急に“中性化”に目覚めた辻の風貌の変化や浮気問題だと報道され、辻が「自分勝手な不思議おじさん」というイメージで一方的に悪者になっているフシがあった。

特にスポーツ紙やワイドショーの報道は、辻に振り回された中山が「被害者」という筋立てが大半。その印象のままでいえば、辻が長男を引き取ったのは意外な感じがする。

「離婚協議中の5月に中山は、著名ミュージシャンの渋谷慶一郎氏との交際を女性誌にスッパ抜かれた。離婚届を辻に渡した後に中山が向かったパリには渋谷氏が滞在しており、彼女はカレとの再婚を強く望んでいる。子どもがいれば、再婚の“障害”になるという気持ちもあって辻に親権を譲ったようです。たとえ、親権をめぐって争っても『不倫』の事実がある中山が不利になり、仮に勝ち目があったとしても泥沼化は避けられませんから彼女に選択の余地はなかったでしょうが…」(芸能関係者)

 離婚を経てシングルマザーとして活躍している女優やタレントは多く、中山もそうなればイメージは決して悪くならなかった。

それどころか、同世代をはじめとした多くの女性の共感を得ていた可能性もある。だが、子どもを捨てて新しいオトコの元へ向かったとなると、あまりにも大きなイメージダウンといえるだろう。

 この事実によって報道の矛盾も浮き彫りになった。離婚問題が報じられた直後、一部スポーツ紙は「辻がバンド活動にのめりこみ、事実上の母子家庭になっている」と伝えていたが、それならば中山が10歳の長男の親権をあっさり諦めたというのは不思議な話だ。

「中山の所属事務所は“芸能界のドン”こと周防郁雄社長が率いるバーニングプロダクションの系列会社。アイドル時代からの功労者ということで、中山はバーニングの中でも別格の扱いを受けています。

今回の離婚騒動ではバーニング側が懇意にしているスポーツ紙やワイドショーに圧力を掛けて、世間が中山に同情し、辻をバッシングする報道の流れに持っていった。しかし、バーニングの息の掛かっていないメディアに中山の新しいオトコがスッパ抜かれて事態は一変。いまだに離婚報道で中山を擁護しているスポーツ紙も多いが、かなり苦しい論調。そのうえ息子の親権放棄ですから、無責任で自分勝手なのは辻ではなく中山だったといわれても仕方ない」(週刊誌記者)

 当の中山の反応はどうかといえば、自身のTwitterで謎の“ポエムツイート”を連発中だと話題になっている。

 離婚から一夜明けた9日、中山は「ありがとうって。心から思う」とツイート。

続けて数分おきに「どっと」「疲れが」「あなたがいるから」「始まるすべて」「ほんとうの」「面白可笑しく」「汚されてしまうけど」「大きな木の」「このただの呟きの」と短い文章を複数回に分けて書き込んだ。

 その数日前にも「惑わされない強さがあればきっと明日も生きていける」「ウラオモテ。あるし、ないし。面白い」「ただ、持って生まれた才能と努力は認められるべき。べき、とか本来ないのだけど。世界に生きて世界に支配されて、足腰丈夫なうちに旅は出来るだけしたいかな」などといった意味深なツイートをしているが、その真意は測りかねてしまうところだ。

 先月には、NHKのBSプレミアムで放送中のドラマ『プラトニック』でブラジャー姿を大胆に披露し、再開した女優業への意気込みを感じさせた中山。アラフォー女性向け雑誌の表紙などにも起用され続けており、男性ファンも女性ファンも増やそうとしているのがうかがえる。だが、今回の離婚劇の真相が明らかになった末にファンがどれだけ残るのかは未知数だ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)