年末のスペシャル番組が連日放送されているが、そうした特番には今年活躍の幅を広げた旬のタレントも多く出演している。

 モデルでタレントの佐藤栞里(25)もその中のひとりだろう。

彼女はファッション誌「MORE」(集英社)や「sweet」(宝島社)などのモデルを務める傍ら、2013年の夏にメジャーバラエティ『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』(日本テレビ系)に初登場。夜から翌朝の始発電車が出るまでの間、居酒屋などをめぐって一般人と交流する人気コーナー「朝までハシゴの旅」のリポーター役に起用され、人懐っこい振る舞いで評判を呼んだ。

 この「ハシゴの旅」では佐藤以外のタレントがリポーター役を務めることも多いが、彼女は出演回数を重ねるたびに同コーナーの代名詞的な存在に成長。その活躍が認められ、今年10月には4代目サブMCに抜擢された。番組内でこの就任が発表された際には感極まって涙を流したが、視聴者からも「こっちも泣けてきた」「純粋なんだな」と好意的な反応が数多く上がり、来年以降の活躍にも大きな期待が寄せられている。

「佐藤さんはモデル特有の"キレイすぎて近寄りがたい"オーラをあまり感じさせないところが大きな魅力になっている。
知名度がさほどなかったころから『ハシゴの旅』のリポーターを務めていたワケですが、その際、一般の人から『誰だかわからないけど"ハシゴの旅"の人』と呼ばれて笑顔で対応するなど、とにかく人当たりがいいのが特徴です。また、感情表現が豊かな彼女には、一部から徳光和夫さん(74)や柴田理恵さん(56)に次ぐ"泣きタレント"になっていくのではとの声もありますね」(芸能ライター)

 そんな佐藤の魅力は27日に放送された『うわっ!ダマされた大賞2015 年末4時間スペシャル』(日本テレビ系)でも発揮された。

 「好感度抜群の佐藤栞里をダマして本性を暴く」として、群馬県の伊香保温泉にて「おいしくない料理を食べたらどうなるのか」や「取材をした一般人がテレビ向けのウソをついたことを佐藤だけに明かしたら」などのドッキリを仕かけられた佐藤。だが、彼女は出された料理に「新感覚の味!」と笑顔を見せ、ウソをついた一般人をかばうために秘密を厳守するなど、持ち前の人の良さが揺らぐことはなかった。そんな彼女の姿には、仕かけ人となった一般の人々も、「あんなにいい子を騙してしまって申し訳ない」と涙を浮かべるほどだった。

 その後、ネタばらしされた佐藤は「(『ダマされた大賞』に)出たかったからいいや!」と、涙を拭う仕草を見せつつ大喜び。
これには視聴者から「まさに天使だ」「こんな子が実在するとは思えない!」と称賛の声が相次ぎ、さらに好感度を上げることとなった。

「佐藤さんのドッキリ企画を見た水ト麻美アナ(28)は、『栞里ちゃんがいい子なのは私が証明するので、こんなことはしないでほしい』とコメントしており、共演者にも好かれていることがわかります。世間でも現場でも評判がいいとなれば、今後もますます露出を増やしそうです。また、有吉弘行さん(41)がメーンMCを務める不定期特番『有吉の壁』(日本テレビ系)では多くの芸人さんと共演していますが、ムチャぶりにも積極的に対応してバラエティスキルを磨いている様子がうかがえます。それに、8月放送の同番組では温泉を舞台にした大喜利コーナーでアンガールズ田中卓志さん(39)のイチモツを目にしても、大きな口を開けて笑っていましたね。親近感もあって、度胸が据わっているとなれば芸人さんにとってもイジりやすいタイプだと思いますよ」(前同)

 スキャンダルなどのネガティブな話も現時点ではほとんどない佐藤。
長寿バラエティ『笑ってコラえて!』のサブMCをバネに、さらに知名度と人気を上げていくことだろう。大きなチャンスをつかんだ彼女にとって来年こそが本当の大ブレイクとなるのかもしれない。
(文=サ乙)