発表では「坂田利夫(さかた・としお、本名・地神利夫、じがみ・としお、1941年10月7日生まれ)が12月29日(金)、老衰のため、大阪市内で逝去しました。満82歳でした。通夜、葬儀告別式は、近く近親者で執り行う予定です」と報告している。
坂田さんは1964年にデビュー。1967年に前田五郎さん(故人)と漫才コンビ・コメディNo.1を結成し、数々の賞を受賞した。
代表的なギャグは、「あ~りが~とさ~ん」や「あんたバカね、オホホ~」などで、記憶に残るものが多数ある。また、舞台に出るとき、「アホな顔していってくるわな」と話し、1972年に発売し大ヒットしたレコード「アホの坂田」に合わせて舞台に向かっていく姿はお馴染みになった。
自らアホキャラを演じ、“アホの坂田”の愛称で全国のお茶の間で愛されるキャラクターとなり、テレビ番組やCM、映画など多方面で活躍。
2009年にコメディNo.1を解散した後は、「坂田利夫スペシャルコント」で主になんばグランド花月、よしもと祇園花月などの舞台で活躍。2022年4月には、吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」にも出演した。同年7月30日、YES THEATERで開催された「さざなみ寄席」に出演したのが最後の舞台になった。