2021年2月から始まった「キットずっといい未来」の連載は、形を変え12月から「キットずっとプロジェクト」のYouTubeを紹介することになった。今回は10月に公開された4本の動画を紹介する。 10月はこのYouTubeのMCであり、モデルとしても活躍する長谷川ミラの個人の活動に密着。彼女が持つアパレルブランドのリニューアルのためにバッグの生地を裁断する障がい者就労施設「マザーアース新発田(マザーアースしばた)」とその生地からバッグの縫製を行う「株式会社スパンギャルド」に訪問。福祉と企業の繋がりについて学び、MCやトークショーにて発信することの意味を考える。 ファッションと福祉、そしてゴミ問題を包括する活動を見せる長谷川ミラ。彼女の何事にも全力で行動し学ぶ姿から、今後を生き、働くためのヒントを思いつくかもしれない。
長谷川ミラ【密着取材】自分の活動を発信し続ける訳とは(2021年10月20日)
※動画が見られない方はこちら
長谷川ミラの活動についてインタビュー。彼女が持つアパレルブランド「jam apparel(ジャムアパレル)」をアップデートするために新潟の障がい者就労施設「マザーアース新発田」に訪問する。ブランドのポップアップなどで出会う人に説明できるようにと新潟まで足を運んだ長谷川ミラ。
【社会的自立】障がい者が心地良く働くことのできる環境作りに必要なこと(2021年10月23日)
※動画が見られない方はこちら
長谷川ミラのファッションブランド「jam apparel」は繊維商社である「タキヒヨー株式会社」とコラボレーションし、サステナブルなバッグを制作する。環境への影響が懸念されるアパレル産業を変えていくために始まったグアテマラのアップサイクルプロジェクトである「THE NEW DENIM PROJECT(ザニューデニムプロジェクト)」。今回はこのプロジェクトに参加する障がい者労働施設「マザーアース新発田」に訪問。バッグとなる生地を裁断する作業を実際に体験し、代表取締役の秦徹(はた とおる)と共に施設や福祉との関わり方について話す。

「マザーアース新発田」は新型コロナウイルスの影響で世の中が変化し、売り上げが下がったなか、経済的にも福祉事業所として成り立たせるためにもどのように上げていくかが課題のようだ。長谷川ミラは自身のブランドで販売するバッグの生地を切る作業を実際に体験し、健常者と障がい者の間の壁や距離に違和感を覚える。秦徹も同じように企業と福祉の間に壁を感じ、その壁をなくすことで生産性も向上し人の幸せにも繋がると主張する。
【ニューデニムプロジェクト】新潟で始まったゴミから洋服を作り出すリサイクル活動
※動画が見られない方はこちら
「マザーアース新発田」で裁断された生地を使い、縫製を行う「株式会社スパンギャルド」に訪問。「スパンギャルド」はゴミを一切出さないバッグの製造方法で特許を取得し、ほかにもサステナブルな素材を使ったバッグを製作するなど環境に優しいバッグメーカーである。長谷川ミラが「スパンギャルド」の残間健太郎(ざんま けんたろう)に「THE NEW DENIM PROJECT」を行うことになった経緯やファッション業界の問題点などについて質問する。(YouTube抜粋)残間健太郎(以下、残間):タキヒヨーさんと取り組みが始まったきっかけは、アメリカの女優さんが日本でものを作りたいという話がありまして、(我々が)バッグを国内で作ることのできる会社ということでお取引をさせていただくことになりました。うちはゴミを出さない製造方法で特許を取得していてそれを使いながら商品開発をしていこうということになって、この「THE NEW DENIM PROJECT」が始まりました。長谷川:洋服を作るうえですごい量のゴミが出るっていうことですよね。残間:洋服もカバンも大体15%くらいゴミが出ていると言われているのが現状で、うちでははぎれが出たらパッチワークの鞄を作るというプロジェクトがあって、徐々にパッチワークの鞄を作り始めました。長谷川:ゴミや汚染水など、服が販売される前の環境負荷がアパレル業界では問題だと感じているんですが、今後アパレル業界はどう変わっていけば良いですか?残間:一応、(我々は)ゴミの出ない製造方法で特許は取っているんですが制限があるので、面白い鞄を作りたいと思ったらやっぱりゴミは出てしまうんですよ。なので、出たゴミをどう利用するか。例えばパッチワークを作ることや綿を再生して糸に戻すことなど。
【長谷川ミラの思い】サステナブルという考え方を世の中の当たり前にしたい。(2021年10月29日)
※動画が見られない方はこちら
五感を通して自然を感じるイベントのトークゲストや「PEACE DAY2021」のMCなど、長谷川ミラの普段の仕事に密着。イベントの裏側から彼女がなぜ発信を続けるのか、サステナブルに対しての思いを聞く。(YouTube抜粋)長谷川:自分が社会問題に興味を持って何ができるの?って考えたときに、SDGsの17個(の目標)を全部やるのは無理じゃん。しかも調べていくと17項目すべてに専門家やNPO法人がいた。だから、もういるんだったらモデルをやらせてもらっているからエンターテインメントのお仕事を通して何かサポートできないかなって思って、私がすごくたくさん発信するっていうより、こういう現実があるよっていうのを発信する。

長谷川ミラからのコメント!
自分が動いているプロジェクトが誰がどのように作ってくださっているのか、改めて知ることの大切さを感じましたし、それを今回“キットカット”チームに撮っていただき、視聴者の皆様にシェアできてとても嬉しいです。次回は長野へ!!普段私たちが感じる大自然の森が、実は理想とするべき森ではない??多くの生物が共存できる森の条件とは一体何なのか?取材行ってきます!

1997年7月7日生まれ。南アフリカとのハーフで、2017年よりALL GENDER向けの自身のブランド「jam apparel」(旧「JAMESIE」)を立ち上げ、その後ロンドンの名門美術大学(セントラル・セント・マーチンズ)に入学。雑誌やTVで活躍するだけでなく、自身のバックボーンやブランド、ジェンダーレス、環境問題などを自由に発信し“私”を表現するモデルとして活動中。昨年10月より J-WAVE 「START LINE」ナビゲーターに就任!毎週金曜日16時30分~20時生放送中です。▷Twitter / Instagram