青森の三沢空港近くに、飛行機好きなら丸1日いても楽しめる施設がある。航空と科学をテーマとする博物館「青森県立三沢航空科学館」だ。

JALの便がある三沢空港に隣接する。とはいえ、徒歩で行くのは難しい。空港からタクシーで約6分。なお、駐車場は無料だ。この辺を巡るなら、レンタカーの利用がおすすめ。


館内には、「航空」「科学」「宇宙」の3つのゾーンがある。その他、カフェや航空図書館、ショップも併設。

まず、青森や日本が歩んできた航空の歴史が、パネル展示などで紹介されている。特に、世界初の太平洋無着陸横断飛行を成功させた「ミス・ビードル号」の復元機があり、間近で見学できる。


そして、日本初の国際旅客機「YS-11」型機の、日本エアコミューター(JAC)で実際に飛んでいた実機体が展示されている。機内に入り、座席に座ったり、コクピットを見学したりもできる。

2006年まで旅客便で飛び、今も航空自衛隊などで改良型が運用されている。
懐かしい気分に浸る人もいるだろう。しかも、屋内展示なので、保存状態もいい。


ほかに、周回飛行航続距離世界一を記録した航研機などもある。

さらに、話題となった「ホンダジェット」も常設展示されているので、これも必見。技術実証機で、展示はここが唯一というレアさだ。ホンダジェットの設計・開発責任者だった藤野道格さんが、青森県弘前市育ちだったことにちなむ。


そして、館内で最も人気なのが「フライトシュミレーター」で、無料で体験できる。平日でも待ち時間覚悟だが、ここで体験する価値は大いにある。

その他、飛行機が飛ぶ原理、航空機の仕組みを体験する装置などの展示も。子どもにもわかりやすい内容なので、飛行機について詳しくなくても十分楽しめる。


宇宙ゾーンは、2021年に増設されたとのこと。宇宙空間の無重量状態を実体験できる「ZEROグラビティ360」は貴重。
興味あれば、ぜひ試してみてはいかがだろうか。

楽しいのは、展示やアトラクションだけでなく、トイレなどの案内も。飛行機の博物館らしいこだわりが見られる。


さらに、屋外には、日本とアメリカの軍用機をはじめ、ジェット機、プロペラ機、戦闘機などが一堂に展示されている。中には、航空自衛隊初の超音速戦闘機「F-104J」の搭乗体験、アメリカ海軍の高級幹部輸送機「UP-3A」機内見学ができることも。航空、特に戦闘機ファンなら、とても楽しいこと間違いなしのエリアだ。


三沢空港が展望できるスポットもある。ただし、ここは「撮影禁止」であることに注意したい。空港側のガラスはグレーで、館内のスタッフから「米軍が監視しているから、望遠レンズを向けるとすぐわかるらしい」とのこと。くれぐれも気を付けたい。



青森県立三沢航空科学館
https://kokukagaku.jp/

(Written by AS)




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