プロ野球・読売ジャイアンツの田中将大投手(36)が9月30日、東京ドームでの中日ドラゴンズ戦に先発登板し、日米通算200勝を達成した。6回を投げて2失点の好投で、2005年の野茂英雄投手、2016年の黒田博樹投手、2024年のダルビッシュ有投手に続く4人目で、日本のプロ野球だけの200勝到達者と合わせると28人目の快挙。

近年、200勝のハードルの高さが度々話題になる。200勝は日米通算含めても90年以降に絞ると田中投手が7人目。同じ名球会の基準となる2000安打は同期間に37人と、ハードルはやはり200勝の方が高い。

では次の200勝投手は誰になるのか。各球団の最も200勝に近い投手を調べてみた。
(※の後ろは今季の勝利数)

石川雅規(ヤクルト)  188勝(残り12勝)※2
岸孝之(楽天)     170勝(残り30勝)※6
涌井秀章(中日)    166勝(残り34勝)※4
西勇輝(阪神)     124勝(残り76勝)※0
有原航平(ソフトバンク)101勝(残り99勝、日米通算)※14

以上トップ5選手が100勝を越えている。最も近いヤクルト・石川投手は残り12勝に迫っているが、ここ3シーズンは2勝、1勝、2勝と思うように勝ち星を積み重ねられていない。楽天・岸投手は今季も100イニング以上を投げ、6勝を挙げたが12月で41歳を迎える。このままのペースで勝ち続けられるか注目だ。

そして以下は各球団最多勝投手だが、100勝を越えていない投手たち。

大瀬良大地(広島)   94勝(残り106勝)※7
唐川侑己(千葉ロッテ) 82勝(残り118勝)※1
九里亜蓮(オリックス) 82勝(残り118勝)※11
髙橋光成(ライオンズ) 73勝(残り127勝)※8
加藤貴之(日本ハム)  67勝(残り133勝)※9
藤浪晋太郎(横浜)   65勝(残り135勝、日米通算)※1
戸郷翔征(巨人)    63勝(残り137勝)※8

年齢や現在の起用法を鑑みると、現実的に可能性が一番高そうなのは、勝利数が現時点では最も低い巨人・戸郷投手か。しかしそれでもかなりハードルが高く、しばらく200勝投手は誕生しないのではないかとさえ感じてしまう。
将来的には名球会の基準が引き下げられたり……ということもあり得るのではないだろうか。
MLBでは日本復帰が噂される前田健太投手が165勝で残り35勝に迫っている。日本球界に復帰して200勝達成なるか期待したい。

(Written by 大井川鉄朗)
Nicheee!の記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース
コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース