管理栄養士のともゆみです。一皿で野菜もお肉もたっぷりとれる「ポトフ」、おいしいですよね。
わが家でも時々作りますが、昭和40年に発行された雑誌にもレシピが紹介されていました。60年以上前のポトフはどんな風かな、と興味津々で読んでみると、なんと味付けは「塩」のみ!物足りなくないのかな~と思いましたが、素材の力が100%引き出されるそう。家にある中で一番大きなお鍋を用意して、豪快に作ってみました!

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「豚肉とキャベツのスープ煮」はこの雑誌から…

農家向けの月刊誌『家の光』は、「食と農」「暮らし」「協同」「家族」を柱に、暮らしに役立つ情報を紹介しているJAグループのファミリー・マガジンです。創刊は、今から100年以上前の大正14年(1925年)!

100周年を迎えた『家の光』2025年5月号には「いま、よみがえる『家の光』台所の知恵ベストセレクション」という別冊付録が付いていました。100年分の記事から厳選した「台所の知恵」を、現代でも実践しやすいようにアレンジして紹介していますよ。

【コンソメ不要!昭和のポトフ】味付けは「塩」だけ!?なのに絡み合う野菜と肉の旨味♡深い、深いぞ〜


「豚肉とキャベツのスープ煮」の元レシピは、昭和40年12月号に掲載されていました。高度経済成長期により、国民の所得が上がって、豚肉の需要が増えたとありますね。

豚肉だけでなく、キャベツもたこ糸で縛るのは初めてです!
コンソメを使わず塩だけで味をつけるようですが、物足りなくはないのでしょうか?

さっそく作って確かめてみましょう♪

「豚肉とキャベツのスープ煮」の材料と作り方

【材料】
豚肩ロースブロック肉…300g
キャベツ…1/2個(500g)
玉ねぎ…小3個(300g)
にんじん…小1本(120g)
セロリ…1本(100g)
塩…小さじ1と1/4

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【作り方】
1. 豚肉はネット付きを購入するか、たこ糸で軽く縛ります。

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2. 野菜の下ごしらえをします。キャベツは四つ切りにし、たこ糸で軽く縛ります。玉ねぎは根を切り落とし、切り込みを入れます。にんじんは縦半分に切って面取りをします。
セロリは筋を取り、10cm長さに切ります。

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3. 鍋に豚肉とかぶるくらいの水(分量外)を入れ、中火にかけます。煮立ったらアクを取り、フタをして弱火で30分煮ます。

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4. 3に2の野菜を入れて再びかぶるくらいの水(分量外)を足し、中火にかけます。うわぁ、野菜がたっくさん。

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5. 煮立ったら塩(小さじ1)を入れ、フタをして弱火で15分煮ます。

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6. 塩(小さじ1/4)で味を調えて、出来上がりです。味見をしたら塩気が足りなかったので、さらに塩(小さじ1/2、分量外)を足しました。

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無限に飲める!

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具を切り分けてお皿に盛り付けます。それではスープからいただきます。

お肉と野菜からのだしが出ていて深みがあり、コクがありながらもさっぱりしています。コンソメを入れなくてもとってもおいしく、塩だけで味付けしたとは思えない複雑な味わいです。


それにスープが澄んでいてきれい!キャベツを縛ったことで煮崩れせず、スープがにごらない効果があるんですって。

このスープ、おいしすぎて無限に飲みたいです。

【コンソメ不要!昭和のポトフ】味付けは「塩」だけ!?なのに絡み合う野菜と肉の旨味♡深い、深いぞ〜
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お肉はやわらかく煮えていて食べやすく、もっとパサパサするのかなと思いましたが、しっとりしていておいしいです。食べ応えもあるし、豚肉のおいしさを存分に味わえます。

キャベツやにんじんも大きく切ったことで、それぞれが持つ素材の味と甘さが十分に感じられます。セロリは煮たことで、独特の香りや苦味が抜ける上に、スープの旨味を吸っているのであまりセロリの感じはありませんが、その分食べやすいですね。

残ったら翌日はカレー粉などを入れてアレンジしてもいいそうですが、わたしはとっても気に入ったので、アレンジなしでそのまま食べようと思います。

豚肉はビタミンB1が豊富

豚肉は、良質なたんぱく質や脂質、ビタミンB群をはじめとするビタミン類が豊富に含まれています。特にビタミンB1は食品の中でトップクラスです。ビタミンB1は糖質を効率よくエネルギーに変えるため、体を疲れにくくする働きが期待できます。豚肉は部位によって成分が違います。ビタミンB1はヒレ肉に多く含まれているため、疲れているときはヒレ肉をおすすめします。


材料を煮るだけとシンプルな料理ですが、奥深い味わいでとってもおいしかったです。

わが家のポトフとの違いですが、わが家のポトフにはじゃがいも、コンソメ(顆粒)を入れて、具を小さめに切ります。じゃがいもを入れたり、キャベツも縛らないので、スープが少しにごりますが、今回のスープは本当にきれいでした。また、コンソメを入れない方がやさしい味になりますね。具も大きく切る方が、野菜がとても甘く感じるし、ひとつひとつの素材の味が楽しめるなとも思いました。総じて今回のスープの方が気に入ったので、また作ろうと思います。

参考文献:
一生役立つ きちんとわかる栄養学 監修 飯田薫子 寺本あい 西東社
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