「パシャ ドゥ カルティエ」K18YGケース、41mm径、自動巻き。234万9600円[予価]/カルティエ 0120-301-757 © Cartier
「腕時計の360度全方位的大解剖」とは……▶︎すべての画像を見る「パシャ」コレクションの初出は1985年。[Variations]

[上]「パシャ ドゥ カルティエ」K18PGケース、41mm径、自動巻き。254万7600円[予価] [左下]「パシャ ドゥ カルティエ」SSケース、41mm径、自動巻き。124万800円[予価] [右下]「パシャ ドゥ カルティエ」SS(ADLC加工)ケース、41mm径、自動巻き。343万2000円[予価]/すべてカルティエ 0120-301-757 © Cartier
[上]幻想的なムードを醸すムーンフェイズ仕様。そのディスクとインデックスをブルーで統一した。[左下]スケールを刻んだ回転ベゼルと3つのカボション付きリュウズが際立つクロノグラフ。[右下]センタースクエアと数字インデックスを象ったオープンワークは力強さを強調。ムーブメントの機能美も特筆だ。
腕時計234万9600円[予価]/カルティエ 0120-301-757、カットソー1万3200円、ショーツ1万6500円/ともにポロ ラルフ ローレン(ラルフ ローレン 0120-3274-20)
[Movement]ブランド創業年を冠した基幹ムーブメント

Vincent Wulveryck © Cartier
本作に搭載されるCal.1847 MCは、2015年に「サントス ドゥ カルティエ」で初採用。それまでのETAに代わる基幹ムーブメントとして、リシュモングループとカルティエが共同で研究開発をするヴァルフルリエが製造した。[Personalize]より愛着が増すさりげない自己主張も

Cédric Vaucher © Cartier
「パシャ ドゥ カルティエ」だけのパーソナライズサービスが一昨年からスタート。リュウズカバーの内側のケースサイドにイニシャルが刻印でき、チェーンでつながれたカバーを緩めたときだけ現れるシークレットサインとなる。写真はSSモデルだが、もちろんK18YGの本作でもエングレービングが可能。[Ambassador]アンバサダーに選ばれたのは話題作が続くあの注目俳優

[Episode]原形となったのは太守が愛用した防水時計

Marian Gérard, Collection Cartier © Cartier
大胆かつ個性的なスタイルは、アーカイブに残る1943年製の防水時計の保護用グリッドをモチーフに、現代的な解釈を加える。本来オスマン帝国の高官を意味するパシャの名も、これを製造依頼したマラケシュ(モロッコ)太守エル・ジャヴィ公にちなんで付けられたものだ。カルティエの顧客であり、時計収集家でもあった。[First Model]ダイバーズのイメージで一躍人気モデルに

Marian Gérard, Collection Cartier © Cartier
1985年に登場した初代「パシャ」は、ラウンドケースにカルティエのシンボリックなスクエアのレイルミニッツウェイを組み合わせた。さらにスケールを刻んだ回転式ベゼルがダイバーズウォッチのイメージとともに、ルーツとなった防水時計を想起させた。スポーティなテイストは当時のトレンドとも合致し、男のカルティエとして高く支持されたのだ。「腕時計の360度全方位的大解剖」とは…… 一本の腕時計を取り巻く魅力的なトピックスを抽出し解説。