「弊社の看板娘」とは……

今では当たり前になったシェアオフィス。フロアを複数の企業や個人で共有することで、初期費用が大幅に軽減される。


一方で「シェアサロン」をご存知だろうか。サロン、すなわち美容室としてのスペースに複数の美容師、ネイリスト、アイリストらが入居するという形態だ。

向かったのは表参道。

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表参道のシェアサロンで働く看板娘は、マンツーマンにこだわって美容師道を追求していた

表参道ヒルズの東端には往時の青山アパートの一部が忠実に復元されている。


そこから目と鼻の先に、目指す「サロンビレッジ表参道店」があった。

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地下への階段を降りる。


おお、美容室が現れた。

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今年7月にオープンしたばかり。


店内を覗くとーー。

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看板娘、発見。


さっそく、ご登場いただきましょう。

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「よろしくお願いします」。


こちらは、ファッションが大好きなAiriさん。ゆるっとしたトップスはオーシャンズでも定番の『N.HOOLYWOOD』のもの。この日はメンズライクな感じも意識したとのこと。

彼女が生まれ育ったのは、川下りが有名な福岡県・柳川市。名物はうなぎで、海苔漁も盛んだ。

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地元の駅のホームから見える風景。


「田舎町で育ったからか、小さい頃から海や空が好きでした。地元は好きですが、もうひとつ、私にとってパワースポットに当たるのが沖縄。

透き通った海や広い空を眺めているだけで、すごくパワーをもらいます。」

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パワーを吸収した宮古島の海と空。


両親ともに厳しかったが、弟が8歳離れていることもあり、幼少期はずいぶん可愛いがってもらったそうだ。

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母親との楽しそうな2ショット。


なお、Airiさんが美容師を目指したのは父親の影響だという。


「自宅の一角が理容室で、父が楽しそうに働いている姿を見て育ちました。近所のおいちゃんたちも常連で、すごくよくしてくれたのを覚えています」。

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尊敬できる父親との2ショット。


県内の高校に入学すると、ダブルスクールで通信制の美容専門学校でも勉強。高校卒業後の秋に美容師免許の国家資格を取得した。

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通信課程は3年以上の課程を修了する必要がある。


やがて上京し、表参道の美容室に就職。約3年間のアシスタント時代を経てスタイリストに昇格した。

「入社当時はスタッフが少ないお店で、右も左もわからない私に先輩たちが親身になって教えてくださいました。お客様と携われる時間が楽しかったですね」。

プライベートも充実してきた。

下は友人の紹介で知り合ったお姉様方。
コロナ禍前は毎月のように、このメンバーで集まっていたそうだ。

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いつものように4人で食事をした帰りの1枚。

--{}--仕事面でも予約は順調に増えていった。しかし、忙しくなればなるほど一人のお客さんに費やせる時間は少なくなる。

完全にマンツーマンで接客できる環境を叶えたいと考えたときに、シェアサロンで働くという選択肢が浮かんだ。

こうして、Airiさんが「サロンビレッジ表参道店」で働き始めたのは今年9月から。

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地元の大親友からお祝いの花が届いた。


専用の個室が与えられ、カラー剤やトリートメントの仕入れはすべて自分。いわゆる、個人事業主だ。個室も見せてもらった。

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施術しているように見えるが、これはフリ。


そう、椅子に座っている女性こそが今回の推薦人でサロンビレッジのブランドマネージャー、重田愛衣さんだ。


まだ、日は浅いですがAiriさんはいかがですか?

「ここを立ち上げるちょっと前ぐらい、6月ぐらいからのお付き合いですが、もう全部大好き。芯がありながらもしなやかだし、私がバタバタと仕事をしている中で癒しをくれます」。

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「彼女はマイナスイオンみたいな存在」だと熱弁する重田さん。


「個人プレーとはいえ、ここはシェアサロン。自分のこだわりだけを前面に出すと、誰かにしわ寄せが行くんです。

その点、Airiさんは技術もさることながら、協調性や思いやりもあってサロン全体の空気が中和されますね」。

絶賛されたAiriさん。そういえば、先ほど個室内を拝見したところ、シャンプー台がありませんでしたね。やはり、別室に移動するんでしょうか?

「いえ、シャンプー台は別室から持ってきて、ここにはめると温水が出るんです」。

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ここを開けて……。


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カチッとはめます。


すごい。


「カットなどの施術すべて、シャンプー、カラー、お会計、すべてこの部屋だけで完結できるんです。完全マンツーマンの環境なので、お客様も髪の悩みについて話しやすかったり、施術中も気を使うことなくお過ごしいただいています」。

内装もある程度自由にできるそうだ。部屋の隅にある棚にはダストボックス、コットン綿棒などのアメニティとアクセサリー入れ、アルコール、充電器、衣類の髪の毛を取るためのコロコロ、替えマスクなどを揃えている。

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必要不可欠なものをシンプルに置くというのがAiriさんのモットー。


「お客様の中で最年少は保育園の女の子です。ママが横で見守っているので安心するのか、『あいりちゃん、こないだ家族で旅行に行ったんだよ』とか、いろんな話をしてくれます。仕上げで髪を巻いてあげると『お姫様みたい』と大喜びです」。

ところで、最近はAiriさんが働いてきた表参道・原宿エリアを「オモハラ」と略すらしい。

「食べることが大好きで、このエリアは美味しいご飯屋さんがたくさんあるんですが、タイ料理屋の『チャオチャオバンブー』は上位にくるぐらい好きです。写真のガパオ、パッタイ、生春巻きはどれも絶品です」。

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これ以外にも、カニチャーハンも実は美味しいそうだ。


オモハラ情報を発信するローカルメディア、「OMOHARAREAL」では街角スナップのコーナーでインタビューも受けている。

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マルジェラのカラフルなトップスがオモハラに溶け込む。


「ふだんの施術はもちろん、卒業式、成人式、結婚式など、お客様の人生の節目に携わることができる美容師という職業に誇りを持っています」と言っていたAiriさん。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

表参道のシェアサロンで働く看板娘は、マンツーマンにこだわって美容師道を追求していた

オモハラグルメ情報も聞けますよ。


 
[取材協力]
サロンビレッジ
www.salon-village.com
Airiさんのインスタ
www.instagram.com/airi_awata/
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