平日戦い続けた戦士たちが、休息を得る安息の日。いったい何をはいて過ごすべきなのか。
この秋冬は視野を広げ、チノパンや軍パンに目を向けてみてはどうだろう。少し見ぬ間に華麗に進化を遂げた2種のパンツは、改めて興味深く、その魅力とともに大人だからこそのはき方をレクチャーする。
ひと口にチノパン、軍パンといっても、シルエット次第で着こなし方は当然変わる。そこで、代表的な3タイプのシルエット別のコーディネイト例を紹介する。
Iラインですっきりシルエットを描く
チノパン×ストレート シルエット
ストレートなシルエットを活かして、縦にスラッと伸びる、Iラインを描く。バルマカーンコートは上品で大人っぽく見えるのが魅力。
ボリュームあるものでパンツを挟む
チノパン×テーパード シルエット
裾に向かって細くなるテーパードは、ボリュームあるアウター&ぽってり靴を合わせればグッドバランスに。パンツをロールアップしてソックスを覗かせる、そんな小技を利かせれば、軽快さとともに洒落感も抜群にアップする。
NEXT PAGE /トップスは着丈を短く、コンパクトに
チノパン×ワイド シルエット
ワイドシルエットには、コンパクトなトップスが鉄則。とは言え、今はビッグシルエットが時代の流れ。ならば、着丈の短いアウターを選んでスッキリ見せる! 上下ダボダボは絶対NGだ。足元は、軽快さを感じさせるオーセンティックなローテクスニーカーがベストチョイス。
縦のラインを意識すればスタイルも良く見える
軍パン×ストレート シルエット
チノ同様、ストレートシルエットを活かしたIラインに。コートは膝上丈くらいがバランス良し。パンツ以外をネイビーでまとめることで土クサくなりすぎないようにした。トップスはビリッと大人に、足元はスニーカーでカジュアルに。このメリハリがうまくいくコツ。
NEXT PAGE /今どきなテイストをトップスで取り入れる
軍パン×テーパード シルエット
テーパードすることで一気に洗練された雰囲気に変化するカーゴは、思い切ってビッグシルエットのトップスを合わせてみるのも面白さ。ただ、色数は抑えて上品さはキープ。白をメインにして、爽やかさと清潔感も主張してみる。
リラックスしつつも清潔感はお忘れなく
軍パン×ワイド シルエット
ワイドパンツでリラックス感あるコーディネイトにするなら、トップスもユルく着たいところだが、だらしなくなるのはご法度。そこで、清潔感を感じさせるブルーのシャツ、端正なビットモカシンを取り入れ、大人の余裕を感じさせよう。毛脚の長いカーディガンが柔和な雰囲気を醸す。
山本雄生=写真(人物) 梶 雄太=スタイリング 向後信行(JANEiRO)=ヘアメイク 谷中龍太郎=文