「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」とは…
家で過ごす時間が増えたことで、家の掃除や模様替えに精を出している男性も多いはず。ゴールデンウイーク中に、衣替えも済ませクローゼットをスッキリさせたいと思っている人もいるだろう。
そこでおすすめしたいのが、話題の収納サービス「サマリーポケット」だ。しばらく不要になる冬物の整理はもちろん、断捨離の苦悩を感じることもなく、部屋の荷物のダイエットを安価に実現できる。すでに1年以上利用している筆者が、サービスの概要やメリット、注意点などを紹介しよう。
断捨離したいけどできない……そんな男心に寄りそう収納サービス
年齢を重ねるにつれて溜まっていく、ファッションや趣味の品々。思い切って断捨離してしまいたいのは山々だが、想い出や思い入れが詰まった服やグッズと別れるのが辛いという気持ちは、特に男性のほうが強いという。

とはいえ、いうまでもなく家庭の収納スペースは有限。クローゼットや物置からはみ出した服やグッズを放置しておけば、部屋の居心地だけでなく、家人の機嫌も悪くなってしまう。
家庭の快適さと平和を保つため、大胆な整理をしたいところだが、断捨離できる品が見当たらない……。そんな男性たちのジレンマを解消してくれるのが、サマリーポケットなのである。
アイテムを個別に取り出すことも可能。預ける手順も楽々
サマリーポケットは、(株)サマリーが運営するスマホ収納サービスである。基本的な考え方は、貸倉庫と同様だが、サマリーポケットの場合は、専用ボックス1箱単位(最低料金250円から)で預け入れできる点がユニークな特徴だ。
さらに「スタンダードプラン」を選択した場合は、箱詰めして預けた品々を、アイテム1点単位で取り出せるのも大きな魅力。

荷物を預ける手順も簡単だ。やはりパソコンまたはスマートフォンで箱の種類と個数を指定すれば、数日程度で専用ボックスが到着する。そこに荷物を詰めれば準備OK。集荷も自宅まで来てくれるので、コンビニなどに荷物を運ぶ面倒もない。

サマリーポケットの利用料金は、預ける箱のサイズによって変わる。「スタンダードプラン」の場合だと、レギュラーサイズ(43cm×37cm×33cm)と洋服やブーツなどに適した横長のアパレルタイプ(60cm×38cm×20cm)が1箱月額300円、大きな荷物も入る大容量タイプのラージサイズが1箱月額500円となっている。
ハンガー保管やクリーニング代行など衣替えに嬉しいオプションも
時期的に重宝するのは、やはり衣替えでの利用だろう。かさばる冬服の収納は、特にサマリーポケット向けといえる。必要なアイテムだけ取り出せるので「来シーズンは着ないかもしれないが、捨ててしまうのはもったない」と思っているコートやジャケットでも、気軽に預けることができるだろう。

箱から取り出してのハンガー保管(1アイテムあたり月額60円)や、クリーニングを代行してくれる(1アイテム620円~)オプションサービスが用意されているのも良いところ。ゴールデンウイーク中でクリーニング店が休業していても、洋服を預けることができるのは、忙しい人には嬉しいサービスといえるだろう。
両足で3000円とやや高額だが、シューズのクリーニングも代行してくれる。
預けたアイテムを個別に取り出せるという点では、本やCD、DVDの保管を想定した「ブックスプラン」も見逃せない。こちらの利用料金は、45cm×34cm×23cmの箱(ブックスサイズ)が、月額400円となっている。

スタンダードプランと同様に、アイテムを個別にデータ化してれ、個別に取り出せる点も魅力だ。
1箱250円から利用できるプランも。重量制限には注意しよう
預けたアイテムを個別に取り出す必要がない場合は、さらに安価な「エコノミープラン」が使える。箱単位での預け入れ、取り出しとなるほかは、「スタンダードプラン」と同様の手順で利用できる。料金は、レギュラーサイズ(43cm×37cm×33cm)が1箱月額250円、大きな荷物も入る大容量タイプのラージサイズが1箱月額400円となっている。

こちらは、アウトドア系をはじめとする季節品の収納に最適。1シーズンしか使わないのにスペースをとるアイテムを預けてしまえば、家の収納を広く活用できるようになる。必要はないけど捨てられない想い出の品々の保管にも恰好だろう。

ちなみに筆者の場合、個別取り出しがほぼ必須となる衣類の収納はスタンダード、見返す機会はないが捨てられない写真やビデオ、レコードの類はエコノミーというように、2つのプランを併用しており、月額の利用料金は平均で1カ月4000円程度になっている。
まぁまぁの出費ともいえるが、1室単位の貸倉庫サービスに比べれば、半額以下のコストだ。それで、クローゼットのスペースに余裕ができたのはもちろん、仕事場を兼ねている6畳くらいの自室を、見違えるほどスッキリさせることができた。
男性目線で見た場合、サマリーポケットのいちばんのメリットは、必要・不要の判別で悩むことなく、とにかく箱に詰め込んでしまえば、クローゼットや部屋の整理ができることだろう。
とりあえず部屋を広くしたいという際の一時保管場所としてもサマリーポケットは役立つ。取り出し先の住所を自宅以外に指定することができるので、旅行や出張で必要な荷物を預けておき、必要に応じて出先で受け取る、といった活用をしている人もいるようだ。
このように、かなり便利なサービスなのだが、補償オプションをつけない場合は、保管中の事故での補償額が1箱1万円までになる、陶磁器のように壊れやすいものや液体、食品など預けることができないアイテムがあるなど、注意点もいくつかある。
なかでも、筆者が強く注意を促しておきたいのが、ラージサイズで1箱25kg、それ以外では1箱20kgまでの重量制限があることだ。

一見、余裕のある重量に思えるが、本やCDを箱一杯に詰めると、サイズにかかわらず確実に重量オーバーとなる。大量の本やCDを預けたい場合は、あらかじめ総重量を計算してから箱数を決める必要があるだろう。
とはいえ、便利なサービスであるのは事実。ゴールデンウイーク中の衣替え、模様替えで悩んでいるなら、ぜひ利用を検討してほしい。
[問い合わせ]
サマリーポケット 公式サイト
https://pocket.sumally.com/
連載「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」一覧へ
「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」
1990~2000年代、テクノロジーの進化とともに青春時代を過ごしたオッサンたち。
石井敏郎=文