「ウマい餃子術」とは……
「基本的にお店に焼き餃子と水餃子があったら一切悩むことなく焼き餃子を選ぶ。水餃子が嫌いなわけではなく、焼き餃子の方が純粋に好きなだけである。
ただ時に水餃子しか提供していないお店がある。老舗の高級中華料理店などが特にその傾向が強い」。
と、餃子超人のガクさんがインスタグラムに書くとおり、もともと中国では餃子といえば水餃子が主流だそうで、焼きがメニューにない店は少なくない。
この投稿で紹介されているのはそんな水餃子しかない店、新宿の「随園別館」だ。
「ここは水餃子が看板メニュー。でもお店の人に聞いてみたら、昔は本館があって、そこには焼き餃子があったそうなんです。それを聞いて『今はなきメニューを家でやってみたい!』というロマンが炸裂。随園別館のお持ち帰り水餃子を家で焼いてみたら、これが美味くって!」。
というわけで、今回の餃子超人の餃子レッスンは“水餃子を焼く”だ。

レッスン3:水餃子を焼く!
餃子愛が溢れて「随園別館」の歴史を聞き出し、名物の水餃子でその焼き餃子を再現したガクさん。水餃子ならではの皮のもっちり感と焼き目のパリっとした食感の両方を活かすべく、こちらのメニューには「両面焼き」を採用。
「随園別館の水餃子の特徴はこの丸い形。この中にしょうがの効いた肉汁がたっぷり含まれています。
餃子超人による「随園別館の水餃子を上手く焼くコツ」
1)
鍋にたっぷり湯を沸かし、餃子を表示時間より2分ほど短くゆでる。

2)
ゆで上がる直前にフライパンを熱してサラダ油か米油をひいておき、ゆで上がった餃子を並べて焼く。

3)
中火で熱し、フライ返しで軽く押さえつけるようにして焼き目がつくまで焼く。反対側も同じように焼き目をつけて、皿に盛る。

4)
黒酢と千切りしょうがで食べるのがオススメ。

一度ゆでてから焼いているので、厚手のムッチリした皮の食感と表面のパリッと感が両立。パリッムチっと皮をかじれば、肉汁じゅわ~。これは美味い!

「随園別館の水餃子は皮に負けない肉感たっぷりの餡で、男子も満足のボリューム感。それを焼くわけですから美味くないわけがない!
でもこれは店のメニューにはないわけで、お持ち帰りだからこそできる、ロマン溢れる食べ方なのです」。
〈随園別館〉
新宿区新宿2-7-4
www.zuienbekkan.co.jp/
冷凍水餃子8個500円(税込)(通販なし)

オガサワラガク
1987年東京生まれ。10年勤めたアパレル会社を昨年退職し、餃子愛好家へ転身。
「ウマい餃子術」とは……
老若男女、店でも家でも人気の食事=餃子。冷凍なり、取り寄せなり、美味い餃子を手に入れたら、それを上手く食べたい。その秘訣を、週8で餃子を食す超人・オガサワラガクさんに訊く。上に戻る
渡辺修身=写真 川瀬佐千子=編集・文 UTUWA=撮影協力