リラックスしているのに大人っぽい「種カジ」とは……
「年度の変わり目で事務所や部屋の荷物の入れ替えや私物の断捨離をしているところ。このあと、オンライン会議があるんだった」と、大忙しのタネさん。
今回のカシミヤニットのセットアップは、まさにリラックス感とシックさが両立した現代的スタイル。
「終日部屋に籠もっているだけなら、スウェットでもいいのですが。ゴミ出しやコンビニなどにも外出するうえ、オンライン会議では身繕いも必要。だから、このハラダマニアのカシミヤセットアップは適役。
スウェット感覚で楽に着られるうえに、極上の肌触り。しかも、アウターのおかげで“きちんと見え”します」。
ーーカシミヤはスリーシーズン着られる天然の機能服ともいわれますよね。
「繊維が細くて吸湿性があるので、実はこの時季でも快適に過ごせるんですよ」。
ーー結果、漂うLAセレブのごとき雰囲気。スニーカーはどこのブランドでしょう?
「パリ発のスニーカーブランド、ヴェジャのもので、サステナブルな背景を持っていることで世界的に注目されています。アマゾンで作られる天然ゴムのソールや、リサイクルペットボトルなどを使い、電力や廃棄物にも気遣っています。
今や目を背けることのできない環境問題。そこにコミットしたもの選びをすることで、心まで快適に。真のリラックスのためには、OSのアップデートをお忘れなく」。
ーーOSとは、何のことでしょう?
「お洒落(O)に向き合う姿勢(S)です!」。
今月の種カジ・ポイント

LAブランドのギャラリー デプトの被りもの。「目線を隠すパパラッチキャップ感覚で。アートな感性のある彼らのものづくりにも共感」。

ベジタブルタンニン鞣しのレザーをアッパーに使用したヴェジャのコートシューズ。「シューレースを結ばないのが種カジ流です」。
「種カジ」とは……
「お洒落であるより、格好良くありたい」と言う種市 暁さんのスタイルに本誌が注目し、“種カジ”と勝手に命名して早数年。いつもパッと見の印象は無造作なのに、なぜか格好いいから不思議。そんな彼の装いの“タネ”をムリヤリ解説してもらう企画。
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PROFILE
たねいちあきら●東京・下町出身の都市と自然を縦横無尽に行き来する旅男。フリープランナーとしてさまざまなモノ・コトを仕掛ける業界のキーパーソンとして活躍。ファッションや旅、グルメなどのとっておき情報が投稿されるインスタグラムも要チェック!(@taneichiakira)

山本 大=写真 髙村将司=文