「初めてのジム」とは……
第1回はジムの選び方、第2回はパーソナルトレーナーの見極め方についてフォーカスしてきた。さぁ、自分に合うジムを見つけたら、いよいよジムデビューだ!
とはいえ初めてのジムで、右も左も分からないという人もいるのでは? コナミスポーツクラブ目黒青葉台でインストラクターを務める藤島 剛さんによると、ジムに通っている人でも意外と見落としがちなマナーがあるという。
そこでジムで心がけたい6つのマナーを教えてもらった。これさえ押さえれば、初心者でも気遅れせずに体づくりに励めること間違いなしだ。
話を聞いたのはこの人!●マナーその1
マッチョに見えて意外と繊細。マシンは乱暴に扱うべからず。

積み重ねられた鉄の板を何枚使うかを調整することで、マシンでは負荷を変えていく。トレーニング中持ち上げた鉄の板をいきなり下ろせば、ウエイト同士がぶつかって、大きな音を立てることになる。
「コントロールできなくてぶつかってしまうのは仕方がありませんが、ウエイト同士を勢いよくぶつけるように、ガチャンガチャン音を立てて使うのはご法度です。故障の原因にもなりますので、ウエイトは優しく扱ってください。トレーニング的にもゆっくり動かした方が筋トレ効果は高まります」。
●マナーその2
自撮り、通話、ながら操作。スマホはマナー違反が続出。

音楽を聞いてモチベーションを上げたり、ランニング時に動画を見たり……体づくりのときもスマホが手放せないという人は多いが、実はマナー違反を犯しやすいアイテムの筆頭だ。
「SNSにアップするために自撮りをする方もいらっしゃいますが、トレーニングエリアでは写真撮影禁止のジムも多いので事前に確認しましょう。撮影がOKの場合でも、ジムは鏡などが多くほかのお客様が映り込みやすいので、周囲には注意してください」。
セット数を重ねるときも要注意。つい休憩中にスマホに手を伸ばしたくなるところだが……。
「次に使いたいと思っている方もいらっしゃるので、マシンに座ったままスマホをいじるのはやめましょう。そもそもセット間のレストは1分前後が目安、マシンなら1回5分~10分ほどで切り上げましょう。だらだらと占領するのはNGです」。
トレーニングエリアでの通話もマナー違反。電話するときは指定のエリアに移動しよう。
●マナーその3
声を出して、やっているアピールをしないこと。

「ふんっ!」「あぁぁっ!」
最後の追い込み、踏ん張るあまり、ついこんな声が出てしまうことも。
「ギリギリのところで重いものを上げるとき、自然と出ちゃうことはあります。
●マナーその4
友達とトレーニングはアリ。ワイワイやるのはナシ。

一人だと挫折しそうなときでも仲間が一緒なら頑張れる。気後れしそうなときでも相棒がいれば、ちょっとは心強い。だから、いい体を手に入れるために、友達とジムに行くのはアリだ。
「ただし、フリーウエイトやストレッチエリアで仲間とワイワイガヤガヤしている人たちをたまに見ますが、これはNG。集中している人からすると、とてもうるさく感じるものです」。
会話は控えめに、盛り上がるのはジムを出てから、が正解だ。
●マナーその5
立つ鳥跡を濁さず。かいた汗はきっちりと拭くべし。

マシンから立ち上がったら、シートが汗まみれということもある。自分の汗は、自分で拭き取るのが言わずもがなのマナーだ。
「以前はそれぞれのマシンにタオルを置いていましたが、現在コナミスポーツクラブでは、感染症対策として1人に1枚タオルをお渡しして、拭いてもらうようにしています。スタッフも定期的に拭いていますが、自分が使ったマシンは必ずきちんと拭くのが、絶対のルールです」。
●マナーその6
あごマスクは論外。鼻までしっかりと隠すこと。

最後はコロナ禍ならではのマナーだ。現在、スポーツクラブではマスクの着用ルールが細かく決められているという。
「口元しかカバーしていない人も見かけますが、鼻までしっかりと覆うのがルールです。マスクをしたままトレーニングをするのは息苦しいと思いますが、きっちり守っていただければと思います」。
基本のマナーをしっかりと押さえて、気持ちよくスマートにトレーニングを行おう!
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【取材協力】
コナミスポーツクラブ目黒青葉台
住所:東京都目黒区青葉台2-19-10
電話番号:03-5773-1926
営業:10:00~23:00、土・日曜、祝日21:00まで
定休日:火曜日
※政府・自治体の要請により営業時間等が変更になる可能性があります。
https://information.konamisportsclub.jp/ksc/004446/
ジムって、意外と知らないことが多い。
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