「STAY YOUNG総合研究所」とは……

経験者10人の話によって、大腸デトックスの効果はわかった。続いて気になるのは、プログラムの詳しい中身だ。

本記事では便による排毒のメリットからプログラムの流れまで、大腸デトックスを深掘りする。

 


排便はまぎれもなく最強のデトックスだ

カギを握るのは便の番人!? 絶大の効果が期待できる“大腸デト...の画像はこちら >>

大腸:小腸の外側をぐるりと囲むような形で腹部に収まり、肛門の直前まで続く大腸。その主な役割は栄養素の最終分解と合成を行い、便へと加工する、いわば「便の番人」。便を硬くするために、水分を吸収しながら、肛門へと運ぶ。また、小腸で吸収しきれなかった養分をさらに分解して吸収する働きも担っている。

十二指腸:胃から送り込まれた食物を胆汁、膵液の消化酵素とミックスさせて酸性からアルカリ性に中和する臓器。栄養素を消化吸収しやすい状態に整えて小腸へ送る。

小腸:内側にびっしり密生している柔毛の内側にある毛細血管を使って栄養素を細胞内に吸収する。食物栄養素の約90%は小腸で吸収され、全身へと運ばれる。

人体は体内に蓄積された毒素や有害物質を便や尿、汗、毛髪、爪などで排出するが、そのうち便の割合は約75%を占める。

つまり毒素や有害物質のほとんどは便から排出されるため、排便を促す大腸デトックスは最強の手段といえるのだ。それに毒素や有害物質のほとんどは大腸で蓄積されるため、この臓器のデトックスを重点的に行う必要がある。

カギを握るのは便の番人!? 絶大の効果が期待できる“大腸デトックス”を深掘り
人体が毒素を排出する手段のうち約75%を占めるのが便。次いで尿が約20%と続く。なお、汗の割合は数%にすぎないため、運動やサウナで汗をかいても、それほどデトックス効果は期待できない。やはり便によって排出するのが一番なのだ。

では、腸内に便が溜め込まれるとどうなるのか?

まず、悪玉菌の作用で便の腐敗が始まり、有害物質が生まれる。

そして有害物質が血液によって全身に巡ることで体中にさまざまな不調を引き起こす。

中でも気になるのが免疫力の低下。免疫細胞の約7割は腸内に存在するといわれ、腸内環境が悪化すると免疫細胞の数が減少し、病気やアレルギー反応を起こしやすくなる。また、幸福感に深く関わる脳内ホルモン・セロトニンは9割以上が腸内で産生されているため、腸内環境が悪くなって数が減少することで、うつ病の引き金にもなりうる。

オーシャンズ世代が健やかな日々を送るには、便でのデトックスを正常に行うことが大切なのだ。


大腸デトックスQ&A


Q.プログラムは1回で十分?

腸内環境がいい場合は1回でも確かな効果を実感できるが、便秘や疲労感など体調が優れない場合は繰り返して行っても構わない。

1回のみの「トライアル」から2回の「スタンダード (2週間後に2回目を実施)」、6回の「集中ケア(月2回を3カ月間実施)」など、5つのコースが用意されている。


Q.実施中は自宅で静養すべき?

基本的にファイバースムージーを飲むだけなので、オフィスで仕事をしても問題ない。むしろ、自宅でじっとしているよりも、程良くカラダを動かしたほうが水分の摂取が楽になる。

また、プログラム期間中はできるだけ腹部を温めて、腸の動きを良くするのが肝心。


Q.体調の変化で注意すべきことは?

大腸デトックスを行うと一時的に免疫力が低下する。これは症状が改善するときに起こる好転反応の一種。

ただ、ほとんど体感できないレベルで、実施後2日ほど経てば、免疫力はこれまで以上に回復する。風邪を引いているときや徹夜明けの睡眠不足、疲労が強いときなどは実施を避けるべき。


Q.プログラムの流れは?

1日目は起床後から絶食(前日は20時までに食事を済ませる)。朝、1包のファイバースムージー350㏄の白湯、または常温水をシェーカーに入れてシェイク。飲んだあと、すぐに(30分以内)350㏄の白湯または常温水を飲む。15時までに8回分を飲み終える。

プログラム開始から24時間はスムージー以外の食物は摂取しない。2日目は起床後200㏄の白湯を飲む。

朝食は普段どおり食べてもOK。個人差はあるが、大体の人が起床後からお昼頃にかけてお通じがある。

脳神経外科ドクターも大腸デトックスに太鼓判!
埼玉県熊谷にある、ゆうあい内科・脳神経クリニックの院長を務める金 三雄先生も大腸デトックスの経験者のひとり。「多数の神経細胞が存在する腸は第2の脳とも呼ばれる臓器。腸の不調は脳に反映し、反対に脳に受けたストレスは腸に反映します。つまり、腸を整えれば、脳の働きが活性化して、仕事のパフォーマンスも高まります。

やはりこのプログラムは短期間でできるところも魅力です」。

 

「STAY YOUNG総合研究所」とは……
加齢とともに気になりだした体型の変化や衰え……。俺たちを取り巻く体の悩みは山積みだ。もうこれ以上、オジサンになりたくない。そこでオーシャンズは40歳からのSTAY YOUNG総合研究所を立ち上げることにした。直面する問題にしっかりと向き合い、若々しくあるためのメソッドを探る。
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カギを握るのは便の番人!? 絶大の効果が期待できる“大腸デトックス”を深掘り

押条亮太=編集・文