数枚ワンセットのパックTを選ぶとき、ついつい廉価で売られているものに手を伸ばしてはいないだろうか。
いい大人なら値段ではなく、こだわりがたっぷり詰まったパックを選ぶのも一興。
「マルニ」
スタイリスト
来田拓也さん Age35
トラッドな装いにラグジュアリーなアイテムを一点投入するなど、メリハリを利かせたスタイリングを得意とする気鋭スタイリスト。ストリートの知識も豊富。
正直、いわゆるパックTにはそれほど興味を惹かれないのですが、マルニのそれは別格ですね。毎年夏になるとマルチボーダーが欲しくなるという僕の好みを見透かすかのように、ドンズバなデザインで驚かせてくれます。

柄のバリエーションが3枚とも異なるから見ているだけでも楽しくなるし、色の使い方が非常にセンスフル。特に今年のグリーンとブラウンの組み合わせは最高だと思います。
身幅がワイドで着丈がやや短いバランスも絶妙で、パッキングのケースまで洒落ている!
「ヘインズ フォー ビオトープ」

マッシュビューティーラボ 取締役副社長
小木 充さん Age46
コスメキッチンのディレクターを務めるオーガニックビューティーのエキスパート。シンプルで上質、ベーシックな服装が好み。
こんなのが欲しい! と思っていたところに、懐かしい雰囲気のモックネックTを発見。身幅は緩く、着丈はスッキリしたボックスシルエットが秀逸。カラーも絶妙。
中高生のときに赤・青ヘインズパックTを買い足していたように、ジャケットのインナー用にはLを、ゆったりトップス用にはXLを。というように、サイズ違いでも買い足したい!
「ヘインズ」

ビームス プレスマネージャー
千木良 学さん Age43
シューズマニア。マイナーなブランドも大好物で、ちょっと人とは違うものを一点取り入れる主義。
ヘインズのパックTは物心ついた小学生の頃から着用していました。着倒しては買い足す。これを繰り返していますので、100枚近く着てきたのではないかと。
赤青ラベル、ビーフィー、US企画クラシックフィット、タンクトップなどなど。かなりいろいろと着てましたが、なかでも最近はジャパンフィットがしっくりくる。おもにシャツのインナーに合わせることが多く、体に吸い付くようなフィット感が病みつきになります。
「ユナイテッドアローズ & サンスペル」

スタイリスト
野上翔太さん Age28
大人カジュアルにストリートの感性を融合させたスタイリングが得意。私服はたいていブラック。派手な柄ものやルーズシルエットは苦手。
最近は地厚でタフなTシャツよりも、肌触りのいい適度な厚さのTシャツが好み。シルエットは流行中のオーバーサイズより、少しゆったりとしたものやジャストなものを選んでいます。
基本的にはクルーネックしか着ないので、無地の白や黒がほとんど。
まだまだあります!感動のパックT

[1]「シーグリーン」
白・黒・グレーの定番色3枚で構成。高い伸縮性を持つポリエステル系の複合繊維「T400」とコットンを混紡していて着心地は快適。着丈に前後差があり、サイドにスリットが入る。1万3200円[3枚セット価格]/タトラスインターナショナル 03-5708-5188
[2]「レディ ホワイト カンパニー」
カリフォルニア発のブランド。同地で採れたコットンを使い、やや軽めの6オンスで仕上げた。旧式の吊り編み機を使った丸胴仕様で生粋のアメリカメイド。1万5950円[2枚セット価格]/ユーソニアン グッズ ストア 03-5410-1776
[3]「ヤング&オルセン ザ ドライグッズストア」
超長綿製の一枚入り。インナーとして使うことを想定し、表地に響かないよう袖口にリブを配したデザインを採用。ヨレにくいバインダーネックを備えており、長く使い込める。8800円/グーニー PR 03-6441-2142
[4]「ジョン スメドレー」
英国ニッターの名門ブランドから、あえてカジュアルな一枚入りTシャツを選ぶというチョイスがまず洒落ている。
こだわりの男・レショップ金子さんがディレクションした、すべて型が違うパックTもチェック!
清水健吾=写真 梶 雄太、来田拓也、星 光彦、野上翔太=スタイリング 増山直樹、早渕智之、長谷川茂雄、いくら直幸、髙村将司、大西陽子、森上 洋、中田 潤、今野 壘、オオサワ系、大木武康=文