「アルピー平子と行く渋谷パルコ」●人気お笑いコンビ、アルコ&ピースの平子祐希さん。彼とともにオーシャンズ世代の聖地、渋谷パルコで人気ショップをクルージング♪ 大人のカジュアルファッションを語り尽くしてみた!
ファッション好きとしても知られるアルコ&ピースの平子祐希さん。
まずは改めて、そのファッション遍歴から趣味趣向、服へのこだわりについてお聞きした。
俺たちの青春、’90年代を振り返る

原® こんにちは、オーシャンズ ウェブ編集長の原亮太です。今日はよろしくお願いします。
平子 よろしくお願いします!
原® さっそくですが、そもそも平子さんのファッションの原体験ってどこにあるんですか?
平子 僕らの世代で言ったら、やっぱり古着ブームじゃないですか? 他誌になっちゃいますけど『Boon』とか『GET ON!』はよく読んでましたよね。
原® 僕も読んでましたね~。
平子 古着やスニーカーなんかの知識もそこから。まだ「エア マックス 95」が出る前じゃないですかね。「オレゴン ワッフル」とか。「東京にはこんなお店があるんだ」なんて思いながら読んでいました。
原® わかります、わかります。
平子 僕は地元が福島県なので、もちろん東京のようなお店はない。だからこそ憧れがどんどん強くなっていって。
原® 僕もまったく同じ。平子さんと同い年なので、よくわかります。スニーカー、デニム……あとはレッドウィングもそうですよね。
平子 ヴィンテージデニムも手に入らなかったから、いまだに憧れの目で見てしまう。「タテ落ち」って聞くだけで一生トキメキながら死んでいくんだろうな(笑)。
キムタクに憧れた学生時代。結果は……

原® 今日もリーバイスを履いてらっしゃいますけど、デニムは新品もヴィンテージも、ひととおり通っている?
平子 そうですね。上京してきて初めて買ったのがヴィンテージデニムでした。親から「本当に何かあったときのために使え」と持たせてくれた10万円の軍資金の中から、9万円をはたいてデニムを買うっていう(笑)。
原® 思い切りましたね(笑)。
平子 でも、東京に出てくるってことがもう“有事”じゃないですか。そりゃあヴィンテージデニムを買いますよ!(笑)それで、ちょっと足は出ちゃったんですけどレッドウィングのエンジニアブーツも買いました。
原® 2個いったんですね(笑)。
平子 というのも、当時『若者のすべて』というドラマで木村拓哉さんがエンジニアブーツを履いていて。
原® 履いてましたね~。
平子 上京したら、俺はキムタクになるんだと。それでセットで購入。それから大借金生活が始まるわけです(笑)。

原® それで、キムタクにはなれたんですか?
平子 『笑っていいとも!』の最終回でお会いしました。
原® あ! そういえばそうですね。
平子 ちょうどギリギリでしたね。『笑っていいとも!』が、僕らがレギュラーになって早々に終わっちゃいましたから。
原® あの最終回に立ち会えたのはすごいことですよね。そこでかなりキムタクに近づきましたかね。
平子 かなり接近しました。ほぼキムタクです(笑)。
家族に選んでもらうファッション&香水

原® ところで、オーシャンズの「きれいなおじさんになりたい」(2022年1月号。取材時の最新号)はご覧になっていただけましたか?
平子 読みましたよ。さまざまなケア用品特集号。
原® お! 嬉しい! では、平子さんは“きれいなおじさん”になりたいですか?
平子 僕、芸人のなかでは珍しく「香水をつけてます」と言っちゃう人なんですよ。だから、自分好みにオーダーができるクラフト香水は興味引かれましたね。
原® 香水は昔からつけているんですか?
平子 30代後半になったらつけようと決めていたんですよ。モテたいというよりはエチケットとして。僕はもう奥さんにさえモテればそれでいいですから。
原® 素晴らしい(笑)。
平子 実は毎年、家族の恒例行事で、伊勢丹1階にある売り場で「今年のパパの香りを選ぼう」というイベントをやっていて、子供に、自分に似合いそうな香水を選んでもらっています。

原® 本当に家族仲がいいですよね。ファッションでも奥様の目線を取り入れることってあるんですか?
平子 取り入れまくります(笑)。僕は結婚前まで“オールブラックス”だったんですよ。「黒アイテムさえ着てればいいだろ」って。でも、奥さんと知り合っていろいろ教えてもらったんですよね。もともと妻はアパレル業界で働いていたので。
原® そうなんですね!
平子 最初は「タイダイはなぁ……」とかも思いましたけど、妻に『かわいいよ』と言ってもらえたらそれを着たり。クラッシュデニムも彼女が言うなら試してみようかな……とか。
原® “自己満”じゃないファッションってことですね。ちなみに、オーシャンズはいつ頃から読まれてますか?
平子 オーシャンズって『37.5歳』のファッションを謳っていますけど、僕はその前の段階から背伸びして読んでいたと思います。今は40歳を超えて、ちょうど同じような目線で見られるようになりました。
原® めちゃくちゃうれしいっすね。

平子 取り扱う服の素材感がいいんですよね。妻が触れて「気持ちいいね」と言ってくれる素材感というか。
原® そうですね。自分も気持ちいいから相手も気持ちいい。自己満ではなく、ライフスタイルもファッションも含めて「ただのトレンドではない」ってところは意識して作ってますね。
平子 そこはもうビシバシ感じています。
原® うれしいな~。気分も良くなったところで、そろそろショップを巡ってみましょうか。
平子 よろしくお願いします!
未公開シーンはコチラの動画で!
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同世代トークで盛り上がった同級生コンビが意気揚々と向かった先は「レッドウィング」だった。
次回に続く!
佐藤ゆたか=写真・動画編集 菊地 亮=取材・文