「News-New-Sneakers」とは……
昨年からジワジワと盛り上がりを見せ、良好なセールスを記録しているアディダスのバスケットボールシューズ「フォーラム」。
最近ではABCマートのウェブCMにて、ヒップホップユニットのCreepy Nutsがフォーラム(写真上)を履いたビジュアルが公開されるなど、まだまだフォーラム熱は続きそうな予感。
今回はそんな注目作のルーツを振り返りながら、人気スニーカーショップとコラボした“ニュースなフォーラム”を紹介していこう。
マイケル・ジョーダンも愛したモデル
フォーラムのオリジンは、1984年までさかのぼる。もともとは同年開催のロサンゼルスオリンピックに向けて開発されたモデルで、当時「ロサンゼルス・レイカーズ」のホームアリーナだった「ザ・フォーラム」が由来と言われている。
しかもNBAデビュー前のマイケル・ジョーダンが、ロサンゼルスオリンピックの代表選考会で履いていたとか。

現在はロー、ミッド、ハイの3つのバリエーションが展開されているが、なかでもミッドカットはスポーツシューズ業界において、このフォーラムがいち早く採用したと言われている。
’00年代にはフォーラムの復刻モデルがストリートシーンの定番となったが、しばらくは再リリースされることはなく、スニーカーフリークの間で話題になることさえ少なくなっていた。

そんなフォーラムが長年の沈黙を破って復刻されたのは、2020年のこと。まずはハイカットがリリースされ、それに続き2021年はローカットも登場。
“レトロバッシュ”は現在のスニーカートレンドの重要なキーワードであり、フォーラムも高い人気を集めることになったのだ。
人気スニーカーショップは「フォーラム ロー」に熱視線
こうした流れのなかで今季はアトモス、SNS、ミタスニーカーズといった大手スニーカーショップもフォーラムを猛プッシュ。
特に、タウンシューズとして1989年に誕生したローカットタイプが豊作だ。では、早速中身を見ていこう。
① SNSの“非売品”がローカットで登場!

SNSは、今年初めに非売品として制作した「Forum 84 High」をローカットにアップデート。ホワイトでまとめたアッパーには、スネークスキン風の生地を贅沢に使用し、つま先にはスエードをプラス。
さらに、ゴールドの箔押しをブランドロゴに施すことによって、ストリートと高級感溢れるスニーカーへと変貌を遂げた。

1984年当時のクラシックなディテールを本モデルでも継承。シュータンの上に重ねられたベルトストラップはフォーラムの代表的なディーテールの一つであり、ホールド力を高めてくれる。
② アトモス別注でブーツライクな佇まいに

小麦色でカラーリングされたナイスな一足はスニーカーヘッズ御用達「アトモス」との共作。
アッパーはヌバックレザーで構成され、アディダスの3本ラインにはスエードを採用。さらに、ワークテイスト漂う丸紐のシューレースを使用することで、秋冬仕様のワイルド顔に仕上げた。

ソールも厚みのあるガムソールへとアレンジされており、ブーツライクな佇まいもポイント。何にでも合わせやすいカラーだから、着こなしの幅が広がりそうだ。
③ ミタスニーカーズが融合させた2つの名作バッシュ

ミタスニーカーズは、1979年に発表されたアディダスの名作「トップテン」のUSA製モデルから着想を得てデザイン。ちなみに、フォーラムはトップテンをベースに作られている。
天然素材の中でも稀少性が高く、クイルマークと呼ばれる突起が特徴のオーストリッチレザーを採用。ほかのスニーカーでは見ることのない個性的な意匠を凝らしている。

アディダスのアイコンであるラインには、フォーラムとトップテンに用いられるデザインを合体させ、レトロバッシュ好きも唸る仕上がりに。
ミタスニーカーズのアイコンである「CHAIN LINK FENCE(金網)」や「東京改」のグラフィックが入ったインソールやグレーの替え紐も付属している。
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南井正弘=文