フォルクスワーゲン ブランドは、2025年に150万台の電気自動車を生産するという目標を掲げている。「フォルクスワーゲンは今回の”ID.4”をもって、世界最大の成長セグメントであるコンパクト SUVクラスに新たなEVで進出します」と、フォルクスワーゲン ブランド最高経営責任者(CEO)のラルフ ブランドシュテッターは述べている。
「”ID.4”は、”ID.3”に続き、モジュラー エレクトリックドライブ マトリックス(MEB)をベースにした2番目のモデルです。将来的にこのモデルは、ヨーロッパおよび中国で、その後は米国でも生産・販売する予定です。
e-モビリティ担当取締役のトーマス ウルブリッヒは、次のように述べている。「フォルクスワーゲンブランドにおける e-モビリティへの変革プロセスは、予定通りに進んでいます。今回、”ID.3”に続き、”ID.4”の生産が開始されました。この数カ月間で直面した大きな社会的課題を考えると、”ID.4”の生産を開始できたことは、大きな成果と言えるでしょう。特にフォルクスワーゲン ザクセンの ID チームのすべてのメンバーに感謝します。”ID.”ファミリーの 2 番目のモデルは、つい最近まで内燃エンジン搭載車を生産していたこの工場から、既にラインオフしているのです」
ツヴィッカウは、e-モビリティへの移行において重要な役割を果たす。
それにより、この拠点は、ヨーロッパ最大かつ最も効率的なEV工場となり、フォルクスワーゲンのグローバルな生産ネットワークの変革を先導する役割を果たすことになる。この電気自動車SUVを、世界レベルで展開する準備も本格化している。中国の安亭工場では、「ID.4」の量産試作を既に開始しており、米国のチャタヌーガ工場では2022年から「ID.4」の生産を開始する予定。