「YouTubeをはじめて2年くらい経ったときかな、中学時代の友達に言われたんですよ。『あの企画って、お前が考えてるでしょ? 昔からああいうことよく言ってた』と。え、そうだっけ……ってなって、それで思い出したんです。中学の『3年生を送る会』で、僕一回動画作ってるんですよ。なんで今俺、こういうことしてるんだろうってたまに思うんですけど、もともとそういうの好きだったんでしょうね、まあ原体験というか(笑)」
本人はあまり意識していなかったようだが、昔から企画を考えるのが好きだったのは間違いない様子のカンタ。1月には、「チャーハン動画」が世界的な話題になった彼らだが、登録者数をグングンと増やす中で、彼らなりに決めたルールがあるそうだ。
「企画の中でも4つ分類があって、『めちゃくちゃ自分がやりたくて数字が獲れるもの』、『あんまりやりたくないけど数字は獲れるもの』、『めちゃくちゃ自分がやりたいけど数字が獲れないもの』、『あんまりやりたくないし数字も獲れないもの』。はじめた当時は100万人突破のために『やりたくて数字が獲れるもの』と『やりたくないけど数字は獲れるもの』、このふたつに絞ってたんですよ。
でもやりたくないっていうのはバレちゃうし、それこそ全部釣りのタイトルになっちゃうじゃないですか。そうなると視聴者は『明日も観よう』ってならないから、信用を得られない。で、今は『やりたくて数字が獲れる』と『やりたくて数字が獲れない』のふたつだけやるようにしてます。『やりたくないけど数字が獲れる』のはやらない……という勇気を手に入れたんだと思うんです」
試行錯誤の末にたどり着いた彼らのやり方が正解だったことは、彼らの登録者数を見れば明らか。
◆『クイック・ジャパン』vol.142(2019年2月23日発売/太田出版)