「まるでF1カーが目の前を通り過ぎたような、あっという間の時間でした(笑)。大阪はなにより元気だったし、地元の名古屋はホーム感があって親戚の集まりみたいで。東京でのファイナルは、ワンマンの中では最大のキャパ(恵比寿リキッドルーム)だったので緊張もありましたけど、いろんな気持ちがMCでも歌でもあふれ出たものになりました」
ライブでは等身大の自分を見せたいという“野望”を持つ亜咲花。4月にリリースされた『この世の果てで恋を唄う少女』は日本語オンリーの楽曲で、帰国子女の彼女にとっては挑戦だが、満足のいくものに仕上がったようだ。
「感情を抑えて表現するのはすごく難しかったです。というのも、今回の楽曲、個人的にはめちゃくちゃ好みな曲調なんです。
昨年はTVアニメ『ゆるキャン△』のOPテーマ『SHINY DAYS』がヒットし、どんどんとファンを増やしている亜咲花。今年20代の彼女は、夏には『Animelo Summer Live』、秋にはEX THEATER ROPPONGIでのワンマンが控えているが、どのように成長していきたいのか?
「今年ハタチになるので、大人になる準備もしつつ(笑)、アーティストとしてはもっと大きくなっていきたいですね。でも、それを寂しいとファンに思わせたくもなくて。『大きくなったけど、もっと応援しよう』と思ってもらえる存在になりたい。いい意味で変わらずにいたいというか、ずっとアニオタなのは変わらないと思うので、応援する側の気持ちを常に考えながらステージに立ち続けたいですね」
新たな時代のアニソン界をリードするのは、彼女で間違いなさそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.143(2019年4月26日発売/太田出版)