伝統工芸士は、伝統工芸品の製造に関する伝統的な技術および技法に熟練した12年以上の現役従事者で、試験に合格したものを認定する。
渡慶次さんは三線は600年の歴史があるとし「心を込めて作り、お客さんに渡している。今後も先人たちの思いを胸に、後継者にも受け継いでいきたい」と喜んだ。仲嶺さんは「あまり日の当たらない仕事だが、初めて表に出たようでうれしい」と語った。
同組合によると、三線製作の現場では職人の高齢化などの課題もある。スタッフの玉城あゆみさんは「伝統工芸士認定を機に、若手の育成にも力を入れたい」と話した。(学芸部・知念豊)