絶滅危惧種の「ミヤコホラアナゴキブリ」が52年ぶりに宮古島で見つかった。発見者の一人、磐田市竜洋昆虫自然観察公園(静岡県)の柳澤静磨副館長は数年間同種を島で探していたといい、「絶滅危惧種の生息地域を把握することは保全につながる」と話している。

 柳澤さんによると、2023年7月にユーチューバーの「うごめ紀」さんが雌1個体を見つけ、追加調査に入った柳澤さんとフリーの研究者大北祥太朗さん(三重県)が24年8月、宮古島の洞窟内で雌雄2個体を発見した。
 体長は5ミリほど。薄黄色で目が小さく、とがった翅はねをしているのが特徴だ。
 同種は1974年に新種として記載されて以来、西表島では確認されているが宮古島では見つかって折らず、環境省レッドリスト2020で絶滅危惧Ⅱ類に分類された。今回の発見は8月14日付で学術誌「Fauna Ryukyuana」に掲載された。(社会部・塩入雄一郎)
絶滅危惧種「ミヤコホラアナゴキブリ」を発見 宮古島では52年...の画像はこちら >>
編集部おすすめ