戦後80年シンポジウム「戦争と心の傷に向き合う」に登壇する(左から)沖縄県議の幸喜愛さん、沖縄大教授の吉川麻衣子さん、精神科医の蟻塚亮二さん、大阪大大学院教授の北村毅さん

 戦後80年に合わせ、沖縄タイムス社と連合沖縄は23日午後2時から、シンポジウム「戦争と心の傷に向き合う」を那覇市のタイムスで開きます。住民を巻き込んだ苛烈な地上戦があった沖縄では、「戦争トラウマ」と呼ばれる心の傷が体験者だけでなく、その子や孫の世代にまで暗い影を落としてきました。
その実態や回復への道のりについて、多角的な視点で語り合います。事前申し込みは不要です。
 登壇者は3世代にわたる戦争トラウマ連鎖の当事者である県議の幸喜愛さん、臨床心理士で沖縄大教授の吉川麻衣子さん、精神科医の蟻塚亮二さん、大阪大大学院教授の北村毅さんの4人です。
▽日時 9月23日(火・祝)午後2時~4時30分(1時30分開場)
▽会場 タイムスホール(那覇市久茂地2-2-2)
▽入場料 500円(資料代込み)
▽問い合わせ 沖縄タイムス編集局社会部、電話098(860)3552(平日午前11時~午後5時)、メールアドレス(sengo80@okinawatimes.co.jp)まで。
▽主催 沖縄タイムス社、連合沖縄
▽特別協力 沖縄戦・精神保健研究会

介護施設で生活する父良秀さん(右)を見舞う幸喜愛さん。祖父の戦争体験に起因したこれまでの親子関係について振り返った=2024年12月7日、恩納村内(竹花徹朗撮影)

【登壇者】
 ■幸喜愛さん(こうき・かなし)=沖縄市生まれ。沖縄県議会議員。沖縄テレビ放送など民間企業の勤務を経て、2015年~24年まで宮里自治会長。地域に根ざし、戦争体験の心の傷と平和の大切さを次世代へ伝えている。父は舞台演出家の幸喜良秀さん。
 ■吉川麻衣子さん(よしかわ・まいこ)=那覇市生まれ。沖縄大学教授。
臨床心理士として沖縄戦体験者の心に寄り添い、その声を聴き続けている。著書『沖縄戦を生きぬいた人びと-揺れる想いを語り合えるまでの70年』で第46回沖縄研究奨励賞を受賞。
 ■蟻塚亮二さん(ありつか・りょうじ)=精神科医。青森県の藤代健生病院院長を経て、2004年沖縄移住。11年沖縄戦・精神保健研究会立ち上げに関わる。13年から福島県相馬市の「メンタルクリニックなごみ」院長。共著に『戦争トラウマを生きる』など。
 ■北村毅さん(きたむら・つよし)=大阪大学大学院教授(文化人類学・民俗学)。早稲田大学琉球・沖縄研究所客員准教授などを経て現職。論文に「戦争の批判的家族誌を書く──家族のヴァルネラビリティをめぐるオートエスノグラフィ」、著書に『死者たちの戦後誌-沖縄戦跡をめぐる人びとの記憶』など。
 ■コーディネーター・吉田伸(沖縄タイムス社会部記者)、司会・新垣綾子(同部デスク)

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戦後80年シンポジウム「戦争と心の傷に向き合う」に登壇する(左から)沖縄県議の幸喜愛さん、沖縄大教授の吉川麻衣子さん、精神科医の蟻塚亮二さん、大阪大大学院教授の北村毅さん">
戦後80年シンポジウム「戦争と心の傷に向き合う」 23日午後2時、那覇市のタイムスホール
介護施設で生活する父良秀さん(右)を見舞う幸喜愛さん。祖父の戦争体験に起因したこれまでの親子関係について振り返った=2024年12月7日、恩納村内(竹花徹朗撮影)">
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