初公判で罪を認めた久高被告は被告人質問で、 市当局を追及するよう同僚市議3人に働きかけたと証言。
3市議への働きかけに関し久高被告は「那覇市が事実と反すること(誤った土地登記)をやっているから追及してくれと彼らにお願いした」「長年のお互いの信頼関係で(お願い)していた」と語った。実際、3市議は議会で市当局を追及したが、本紙のこれまでの取材に、3市議ともに久高被告からの働きかけは「一切ない」と答えている。
5千万円については贈賄側の不動産会社代表=死亡で公訴棄却=が金額を提示したと言い、自身は要求していないと主張。受け取った現金の使い道は自身が決め、選挙資金や自宅の修理代、自家用車の購入費に充てたと述べた。
2度の現金授受が議長室で行われた理由は、贈賄側の不動産会社代表が「人目もあるから議長室がいい」と先方の希望だったと説明した。
小畑裁判長から、政治家を志した頃の初心を問われると「最初は那覇市の発展のためと純粋な気持ちだった」と話し、言葉を詰まらせる場面もあった。