小学校では野球クラブに所属。石垣第二中で父の勧めでテニスの道に進んだ。在学中に仲間を集め、八重山で初めて硬式テニス部を創部。県内トップクラスの実力を付け、当時強豪校の沖縄工業高校に入学して、2000年全国高校総体のテニス団体ベスト8入りに貢献した。
熊本県の大学卒業後は大阪府の大手テニスセンターに入社して若手の育成などに携わった。国内プロテニス選手のヒッティングパートナーとして全仏オープンなどに帯同。帰郷して12年に石垣島で自身のテニススクールをオープンした。
自身の実力を磨くため昨年6月からITFが主催するワールドマスターズツアーに出場。北海道や沖縄、中国などで開かれた大会で4度優勝し、トルコやカナダ、オーストラリアの3大会では準優勝を飾った。ITFの個人ランキングは各大会ごとの順位でポイントが付与され、総合ポイントで決定する。
今年3月にトルコで開催されたマスターズ世界選手権には日本代表としても出場した。
世界大会での実績を積み上げて日本協会にプロフェッショナル選手登録を申請。7月1日にプロ選手として認められた。
一度はプロ選手を諦めた国仲さんだが「島の子どもたちに夢を与えたい」と奮起した。40歳以上の世界ランキング1位を目指して「海外選手のパワーに圧倒されるが、勝ちにこだわりたい。トップへの道は見えているので各大会でポイントを積み上げる」と力を込めた。