識者の意見や提言を紙面作りに生かす「第33回沖縄タイムスと読者委員会」が31日、那覇市の沖縄タイムス社で開かれた。沖縄大学教授で臨床心理士の吉川麻衣子氏、沖縄観光DX推進機構理事長の下地芳郎氏、琉球大学名誉教授の星野英一氏が、6月の「慰霊の日」関連の紙面展開と、米軍普天間飛行場の返還合意30年に関する報道について意見を交わした。

 下地氏は、沖縄戦時に首里城地下に日本軍の第32軍司令部壕が構築されたことなどを紹介した6月23日付の特集紙面を評価。「首里城正殿の完成が控えている。注目し、取り上げる重要性を感じた」と話した。
 吉川氏は戦後80年の昨年に続き、今年も沖縄戦報道に力が入っていたとの見解を示した。「6月23日で沖縄戦が終わったわけではないので、その日で報道を終わりにしない。継承の取り組みの取材も続けてほしい」と期待した。
 星野氏は、30年たっても普天間の返還合意が進まない現状に触れ、「住民の声を丁寧に聞いていくことが大事。諦めにつながらないような発信方法を考えて」と求めた。(社会部・嘉数よしの)
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