同作は、宮部みゆき氏の小説『震える岩 霊験お初捕物控』(講談社文庫)が原作。時代小説×ホラー×ミステリーを融合させて描き上げた人気作を“テレビ朝日×東映”のタッグで初映像化。京都撮影所の時代劇スタッフの技術と最新VFXを組み合わせた超大型ドラマスペシャルとなる。
不思議な力=“霊験”を宿したヒロインの町娘・お初を上白石が演じ、その相棒となる“草食系”の与力見習い・古沢右京之介を京本大我(SixTONES)が演じる。そのほか、坂東彌十郎、満島真之介、高嶋政宏(※高=はしごだか)、倉科カナ、野波麻帆、味方良介、和田正人、宮野真守らが名を連ねる。
坂本が演じるのは、ドラマオリジナルのキャラクター・桜蓮尼(おうれんに)。
尼僧を演じるにあたって坂本は「穏やかで包容力のある懐の深さをさりげなく出さなければと、少しプレッシャーを感じていました」と“慈しみの心”を意識していたと告白。その思いが圧巻の存在感につながり、「ロケ地のお寺に参拝にいらっしゃった方も、本物の尼僧だと思われたほど衣装がぴったりハマっていたと思います」と、現場で“本物”と間違えられたエピソードを紹介した。
また、坂本は今作でドラマのナレーションにも初挑戦し、主題歌「恋の予感」も担当。同楽曲は作詞を井上陽水、作曲を玉置浩二が手がけ、1984年に安全地帯によって大ヒットしたナンバーとなる。
坂本は「今回初めて歌わせていただきましたが、学生の頃、口ずさんでいたのとは大違いでとても難しい歌でした。
【コメント】
――今作のオファーを受けたときの気持ちは。
「まさか私が?」と、とても驚いたのが正直な気持ちでしたが、すぐに光栄なことと喜びに変わりました。脚本はとても面白くて、興味深く読ませていただきました。
――上白石萌音、京本大我、満島真之介と共演された感想は。
お2人も満島くんも、何の気負いもなくとてもナチュラルで、親しみやすく温かい雰囲気でしたので、おかげで緊張が和らぎました。
――桜蓮尼という人物を演じ、ナレーションを担当したことを振り返って
私が演じたのは、道光院の尼僧で桜蓮尼という、事件のヒントを出す大切な役です。尼僧を演じるのが初めてでしたので、穏やかで包容力のある懐の深さをさりげなく出さなければと、少しプレッシャーを感じていました。ドラマのナレーションは初めてなので、とてもドキドキしました。
――お気に入りのシーンや、注目してほしいシーンは。
ロケ地のお寺に参拝にいらっしゃった方も、本物の尼僧だと思われたほど尼僧の衣装がぴったりハマっていたと思います。そのあたりを見ていただきたいです。
――主題歌「恋の予感」をカバーした感想は。
学生の頃、よく聞いていた曲でした。今回初めて歌わせていただきましたが、あの頃、口ずさんでいたのとは大違いでとても難しい歌でした。お初と右京之介をイメージして、なるべく重くならないよう心がけながら、若い2人をほほ笑ましく見守るような気持ちで歌わせていただきました。
――視聴者にメッセージ
見どころは、100年前の事件が絡むサスペンスに“忠臣蔵”の実在する人物までもが登場する面白さ。特別な能力を持つお初ちゃんが紐解いていきますが、右京之介との恋の行方は。
上白石さんと京本さんがとても時代劇に合っていますので、お若い方にもぜひご覧いただき、時代劇の面白さを知っていただきたいと思います。