自然豊かな愛媛県松山市を舞台に、ボート部に青春をかけた女子高校生たちの成長や、等身大の心のゆらぎを瑞々しく描いた青春小説をアニメーション映画化した『がんばっていきまっしょい』(10月25日公開)が、世界最大規模のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭 2024」で上映されることが決定した。日本らしい美しい風景が楽しめる本作が、海を越え、フランスの地で世界の人たちにお披露目される。

 敷村良子氏による原作は、1995年に「坊っちゃん文学賞」大賞を受賞。98年に田中麗奈主演で実写映画化(制作:アルタミラピクチャーズ)されロングランヒットを遂げ、2005年に鈴木杏、錦戸亮主演でドラマ化(制作:関西テレビ)もされた。

 今回のアニメーション映画化では、主人公・村上悦子役に雨宮天、ボートに青春を捧げる部員たちを伊藤美来、高橋李依鬼頭明里、長谷川育美らが演じる。

 監督は、宮崎駿監督(※崎=たつさき)の三鷹の森ジブリ美術館短編『毛虫のボロ』のCGディレクターを務め、『あした世界が終わるとしても』(2019年)が「アヌシー国際アニメーション映画祭」長編コンペティション部門に選出された実績を持つ櫻木優平。脚本は、『五等分の花嫁』の大知慶一郎。キャラクターデザインは『ラブライブ!』の西田亜沙子が手がける。

 「アヌシー国際アニメーション映画祭」は、フランス南東部の都市アヌシーで現地時間6月9日~15日に開催。本作は、世界のアニメーション作品の多様性と豊かさを紹介するために今年から新たに創設される「アヌシー・プレゼンツ部門」(非コンペ部門)での上映となる。世界の意欲的なアニメーションをあらゆる観客と共有するという目的の下、日本からは『劇場版名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』『SAND LAND』の出品も決定している。