寺田恵子の第一声「NAONのYAONへようこそ!」から本編はスタート。
さらに、2年の休止期間を経て活動を再開したSILENT SIRENが2017年ぶりに出演。「フジヤマディスコ」やライブでの定番曲「チェリボム」など3曲を披露し、骨太なビートと変わらないかわいさ、溢れる笑顔で野音に華を添えた。
転換中にはまさかのサプライズ。
「1998年のマリリン/本田美奈子」「レモン・ティー/シーナ&ザ・ロケッツ」「ボヘミアン/葛城ユキ」「雨の慕情/八代亜紀」、いずれもNAONのYAON=日比谷野外大音楽堂のステージに立ち、強烈なパフォーマンスで異彩を放ったNAON達。まさにレガシー。その思いをSHOW-YA寺田恵子と相川七瀬が歌い継いだ。
後半戦は麻倉未稀からスタート。80年代に爆発的にヒットしたあの「ホワット ア フィーリング ~フラッシュダンス」とドラマ・スクールウォーズの主題歌「ヒーロー」をパワフルでソウルフルに歌い上げ、オーディエンスも一緒に歌い青春グラフティーを楽しむ。八神純子は2015年以来の出演、円熟味と匠レベルの歌唱力で「パープルタウン」を熱唱。相川七瀬はディーバ達が織りなす中盤をスタイリッシュなMCと共に「Sweet Emotion」「夢見る少女じゃいられない」を披露し確実に会場の熱気を襷でリレーする。
MCでは「このステージがあることで糸のように縦と横の世代の交流ができ、ROCKの文化が紡いでいけるのかなと」メッセージ。
そのグルーヴで野音をクラブ化し、心地よく開放感あふれる空気で包んでくれる。ディーバ達の宴はまだまだ続き、田村直美がステージに!Gacharic Spinのアンジーと「ゆずれない願い」をまさかのコラボ披露し会場をざわつかせるサプライズもNAONのYAONならではだ。
そしてSHOW-YAの登場で本編はフィナーレへと向かう。SHOW-YA初のEDM曲「Tokyo,I Scream」からロックはリフであることを改めて強烈に印象付ける「私は嵐」、「限界LOVERS」のギターとベース回しのパフォーマンスはいまだ健在。
アンコールは22組50人がステージで「Rock Love」を出演者全員で大合唱、会場も一体となり盛り上がりの絶頂を迎えた。まさに百花繚乱のNAONのYAON。熱い女たちのバトルに変化球は一切なく全てが直球勝負。それでいて煌びやかで華やかで艶やか。