舞台となる神奈川県横浜市のマンションに暮らすのは、ともに一級建築士の家主夫妻。
玄関扉を開けるといきなり、壁が広がる光景に、遼河も「さっき(リノベ前)の写真と全然違う!」とびっくり。その奥には、通常の2倍以上もある幅1.8メートルの廊下が。ワークスペースなどさまざまな機能を持たしたことで、廊下がつなぐ役割ではなく、家全体と一体化している。
床材はタイルを1種類に統一したことで、人件費を削減した。10メートルもある廊下の棚も実は、コストカットに役立っているという。扉や引き出しを省くことで、大工だけの作業で済むため、材料費だけでなく人件費もカットできる。
そして、廊下の先には、全体の約4割を占め、17帖もある大空間のリビングダイニングキッチンが広がる。田中は「信じられないくらい広いリビング」を驚く。長さ4メートルもあるキッチンもリノベ前に設置されていたものをうまく活用して、コストカットした。
2019年に長男が誕生し、住んでいたアパートが手狭になったことで物件探しをはじめ、現在のマンションと出会った夫婦。2人で、住みやすさとコストカットを考え抜いた設計を行い、24年に「スゴイリノベマンション」が完成した。