今や台湾文化の一つともいえる“台湾映画”だが、その歴史は深く、日本との関りも大きい。“台湾映画”に欠かせない出来事が、1980年代から90年代にかけて起きたムーブメント“台湾ニューシネマ”。商業ベースでの映画作りとは異なり、台湾社会をより深く掘り下げたテーマの映画作品が生み出された。
これによりのちに映画界の巨匠といえる存在のホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンなどが世界的に評価された。その後も歴史と密接に関わり合いながら発展してきた“台湾映画”は、アジアの映画業界に変革をもたらし、今もなお、多くの日本人監督に影響を与え続けている。“台湾映画”への日本人キャストの出演や、台湾と日本の共同製作による映画も誕生しており、昨年には『青春18×2 君へと続く道』の大ヒットが記憶に新しく、アジアで大きな反響を呼んだ。
今回、“台湾映画”の歴史と未来を探るべく、中島が向かった先は国立台北芸術大学。第一線で活躍する映画人を多数輩出している台湾屈指の芸術大学である。この大学の大学院で学び、台湾を拠点に監督、俳優として活躍している北村豊晴とともに、映画学科に潜入取材。俳優志望者と監督志望者が参加する人気授業のワークショップに中島も参加し、そこで涙する場面も。
さらに、1995年に長編デビュー作にしてスイスのロカルノ国際映画祭で青豹賞を受賞した『熱帯魚』や、2020年に第57回金馬奨で作品賞を含む5部門に輝き、2023年に日本でもリメイクされた『1秒先の彼女』などを手掛けた台湾屈指のヒットメーカー、チェン・ユーシュン監督に中島が独占インタビュー。チェン監督の映画製作の真髄から台湾映画界の最先端まで貴重映像が満載となる。
そのほか、人気観光スポット「九ふん(キュウフン)」や大人気ローカル朝市「雙連朝市(シュアンリェンザオスー)」、台北で最も有名な寺院のひとつ「龍山寺(ロンシャンスー)」などを訪れ、中島のテンションも最高潮。絶品の台湾飯も味わう。
また、5月1日午前0時より番組オリジナルの新グッズも発売決定。詳細はwowshopにて。さらに「台湾編スタート記念!インド編&タイ編 全6回一挙放送」と題し、5月1日正午より過去放送回を一挙に届ける。番組公式インスタグラムでは、番組では見られない未公開シーンやオフショットなどを公開中。
■中島健人コメント
――「台湾×映画」について、台湾を訪れる前の印象と訪れた後の印象を教えてください。
台湾映画に対して派手なイメージがありましたが、現地に行くと真逆で、繊細かつ緻密な映画作りを行なっていることがよくわかりました。繊細さと緻密さというのは台湾映画の優しさを表現している理由なんだと思いました。
――国立台北芸術大学でのロケはいかがでしたか?
「映画の旅人」史上、最高級の演技体験が出来たと思っています。
――チェン・ユーシュン監督とのインタビューはいかがでしたか?
『祝宴!シェフ』『1秒先の彼女』など数多くの名作を撮られている方なので、迫力のある方なのかなと思いましたが、とても親切で丁寧な方で、お話をしていて言葉だけでなく、お互いジェスチャーで思いが伝えあえる楽しい時間になったと思います。
――台湾編の見どころと視聴者にメッセージをお願いします。
台湾でロケをしてみて、芝居の面白さに改めて気づかされました。そんな中島健人をぜひ楽しんでいただきたいですし、台湾の映画製作に関わるすべての方々の優しさに触れ合える回になっていると思います。